「調整」と「調節」の違い・意味と使い方・使い分け

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調整は「改善した方が良いと思われる部分を望ましい状況に整えること」。

基本的には現状で悪いところがあるものを良くするという意味合いがあります。

調節は「現状でとりあえず満足できる部分をより望ましい状況に変えること」。

すでに特に問題がないものであっても、それをより良い状態に変えるという意味合いがあるのです。

「調整」の意味

調整とは、現状改善すべきポイントがあるようなときにそこを調整するという意味がある言葉です。

したがって、悪いものを良くしていくという状況のときに使います。

すでに問題がないものをより良くしていくときには、調整という言葉は使えないのです。

整えるという意味の漢字が入っていることからも分かりやすいと言えるでしょう。

「調節」の意味

調節とは、現状特に問題がないものに関して、より良い状態にしていくときに使う言葉です。

したがって、悪いものを改善するというときには使えないということになります。

今の状態が悪いとは言えないとしても、改良できるポイントがまだあるような場合も考えられますから、そこを追求するときに調節という言葉を使うことになるのです。

「調整」と「調節」の用法や用例

「とりあえず大学受験の日程を組んでみたが、2日連続や3日連続で受けないといけない部分があって、体力的に心配だな。

間を空けられるように調整をした方が良いかな?」

「ダイエットに成功し、目標の体重になることができた。

でも、理想を言うならばあと1キロくらいはまだ痩せることができればなと思う。

1キロくらいは調節できそうだし、もう少しダイエットを続けてみよう。」

調整と調節は元の状態に違いがある

調整は悪い状態のものを良い状態に変えることを意味しています。

しかし、調節は良い状態のものをより良い状態に変えるということを意味しているのです。

現状が悪いのか?良いのか?という判断が難しい場合もありますけど、調整と調節という言葉はその定義自体は違いがはっきりとしているので、区別は非常にしやすいと言えるでしょう。

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