原因は「何かを発生させるに至った単体の要素のこと」。
何かしらの出来事を発生させた理由が1つしかないようなときに使います。
要因は「何かを発生させるに至った複数の要素のこと」。
何かしらの出来事を発生させた理由が2つ以上存在するようなときに使います。
そして、数はいくつでも大丈夫なのが特徴となっているのです。
「原因」の意味
原因とは、特定の出来事や現象が発生するに至った理由が1つしかないようなときに使用します。
その理由が1つしか見つからない、1つしか存在しないと思われるようなときには原因という言葉を使うのです。
2つ以上存在してしまうようなときには原因という言葉を使うことはできないので、使用できるシーンは割と限られる可能性があります。
「要因」の意味
要因とは、特定の出来事や現象が発生するに至った理由が複数あるようなときに使用します。
2つ以上ということになっているので、2つ以上であればいくらでも構わないと言えます。
そういう意味では、要因という言葉の方が範囲が広いと言えるため、原因と比べると実際に利用する機会は割と多いのではないか?と推測されるのです。
「原因」と要因」の用法や用例
「今回の試験で私が赤点をとってしまった原因はただ1つ。
明らかに勉強時間が足りなかったからだ。
全くと言って良いほどやってなかったからな。」
「この交通事故が起きた要因としては、歩行者のみならず、運転手側にも過失があると言わざるを得ない。
したがって、どちらが悪いとは言い難いし、どちらも悪いというのが正確な判断だろう。」
原因と要因の見分け方は簡単
原因というのは特定の出来事や現象が起きる理由が1つしかないときに使い、それが複数あるときには要因という言葉を使います。
1つしかないのか?2つ以上あるのか?という違いなので、見分け方は非常に簡単と言えます。
日常生活の中ではどちらも使う可能性がありますが、範囲が広い要因という言葉の方が使用機会が多い可能性があると言えるでしょう。