「回復」と「快復」の違い・意味と使い方・使い分け

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「回復」は、「悪い状態から元の状態になること」です。

「恢復」とも書きます。

「快復」の意味は「病気がなおること」です。

つまり、「快復」は病気が治る事に限定して使われる言葉です。

一方、「回復」はそれ以外の「景気」「状態」「信用」などを挽回したり、復旧したり、復元したりする場合にも使える表現であるということです。

「回復」の意味

①「回復」は、「物事が良い状態に戻ること」、または、「戻すこと」という意味です。

または、「一度失ったものを取り戻すこと」「元のとおりになること」という意味です。

「景気が回復する」「信用を回復する」のように使われます。

②二つ目の意味は、「病気やケガが治って元の状態になること」です。

  ※この場合は、「快復」の文字が使われる場合があります。

「手術の回復が早い」「失地回復」「健康が回復する」のように使われます。

「回復」の類語には、「復元」「還元」「挽回」「復旧」があります。

これらの共通する意味は、「元の状態にもどすこと」です。

「快復」の意味

「快復」の意味は、「病気のなおること」「病気やケガが治って元の状態になること」です。

「手術の快復が早い」「健康が快復する」のように使われます。

「快復期」・・・病気やケガが治癒に向かってゆく期間のことです。

「快」の漢字は、「心+夬」で構成されています。

「夬」の部分は、「活」に通じ、「生き生きする」という意味です。

また、「心よい」という意味も表します。

この文字の字義には、「病気がなおる」という意味があります。

「全快する」「快気祝い」のように使われます。

「回復」と「快復」の用途

◇回復

「元通りになる」という意味で使われる場合
「社会秩序を回復する」「平和の回復を望む」「名誉を回復する」「経済状態を回復する」
「景気が回復した」「天気が回復した」「失地を回復する」
「病気・ケガがよくなる」という意味で使われる場合
「彼の回復はおぼつかない」「急速に病状が回復している」「元気を回復した」
「視力を回復した」「意識を回復することなく死亡した」
合成語
「回復期」
「回復登記」・・・・「法律用語」です。

    登記簿が焼失した場合、または、登記が不法に抹消された場合、
   その効力を回復するためになされる登記です。

◇快復

病気・ケガが良くなるという意味です
「快復はおぼつかない」「病状が快復している」「元気を快復した」「視力を快復した」
「ケガから快復して、リハビリしている」「快復期に差し掛かっているのに、退院を要請された」

まとめ・回復期リハビリテーション病棟

回復期リハビリテーション病棟は、回復期に集中的にリハビリを行うことで、低下した機能を回復させる病棟のことです。

脳血管障害や骨折などの重篤な病やケガの治療を受けて病状が安定したころを回復期と呼びます。

この期間に、それぞれの患者に合ったリハビリテーションプログラムを作成し、医師、看護師、ケアワーカー、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士らが共同で集中的なリハビリテーションを行います。

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