「合併」と「併合」の違い・意味と使い方・使い分け

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合併は「ある勢力と同等かそれ以下の勢力とが話し合いで一緒になること」。

「肥大化」と言い換えると分かりやすい。

併合は「ある国家が理不尽に自分のものにしてしまうこと」。

「強制領土化」と言い換えると分かりやすい。

「合併」お互いの合意があるのですが、「併合」は一方的な国家の行為で相手国の合意はありませんので紛争となります。

「合併」はシェア拡大と、経営合理化が目的です。

「合併」はほとんどが同業者の間で行われます。

お互いに競争をしている間柄ですが、ある時一緒になり、経営の合理化とシェア拡大で他の勢力に対抗出来るようにし、また、グローバル化に適応するために行います。

「対等合併」と「吸収合併」があります。

まず、業務提携から始まり、最後は資本提携をして一つの会社に生まれ変わります。

「併合」は国家間のトラブルの元になっています。

「併合」は例えば日本の竹島を勝手な境界を設けて自分の領土としてしまうというような理不尽な行為です。

後で歴史的、地理的に自分のものと理由づけをしますが、一方的な行為で根拠がなく、日本は認めることはしていません。

ロシアが侵攻して占領したクリミヤ半島「併合」や、かつての「日韓併合」なども強い勢力が行う横暴となります。

「合併」は双方向的なもので「併合」は一方的なものです。

「合併」は会社など双方の思惑が一致したため話し合いで合意をしますが、「併合」は国家間の一方的行為で、相手側の了承はありません。

そのため、国際問題になります。

また、戦争で勝利した国が敗戦国を占領して自分の領土とする行為は、いずれ返還がある場合とない場合があります。

沖縄や小笠原は返還されましたが北方領土はまだです。

「合併」はお互いの思惑が一致した場合に、「併合」は一方の思惑のみで行われます。

「合併」は業界再編成を促し、シェア拡大や経営強化、また、国際的に競争に負けないように行われます。

また、市町村など自治体の「合併」も行政合理化のために平成に大規模に実施されました。

「合併」はお互いの利益のためにありますが、「併合」は一方の利益のために行われるため、お互いの了解がないので他方が犠牲になります。

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