「訪ねる」と「訪れる」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「訪ねる」は、会うためにその人のいる所へ行くこと、また、ある目的のためにその場所に行くことです。

英語では「visit」「pay a visit to」「call on 」「 call at」「come to see」で表されます。

「今日つの神社仏閣を訪ねた」は「We visited temples and shrines in Kyoto. 」
「今朝彼が訪ねてきた」は「He came to see me this morning. 」です。

「訪れる」は、人のもとを訪ねることです。

英語では「visit」で表されます。

「会社に彼を訪れた」は「I went to see him in his office. 」「I called on him at his office. 」です。

「春がおとずれた」は「Spring has come. 」です。

「訪ねる」の意味

「訪ねる」は、会うためにその人のいる所へ行くことです。

また、ある目的のためにその場所に行くことです。

「おとずれる」「訪問する」「音信する」と同じ意味です。

古今和歌集(恋)に「三輪の山の如何に待ちみむ年経(ふ)ともと訪ねぬる人もあらじと思へば」とあります。

以下のように使います。

母校を訪ねる 仏教発祥の地を訪ねる旅 友人を会社に訪ねる 実家を訪ねる 恩師を訪れる
各地を訪ねる 史跡を訪ねる 知人の家を訪ねる

「訪れる」の意味

「訪れる」は、以下のような意味です。

①音をたてることです。

「音連れる」からきた言葉です。

②人のもとを訪ねることです。

「訪問する」と同じ意味です。

伊勢物語に「年ごろ訪れざりける人の、桜のさかりに見に来たりければ」とあります。

③ある時期・状況などがやってくることです。

④手紙で安否を問うことです。

便りをすることです。

以下のように使います。

万里の長城を訪れた 故郷を訪れる 実家を訪れる 行楽に絶好の季節が訪れる
各地を訪れる 史跡を訪れる 知人の家を訪れる

関連語

「見舞う」は、病気や災害にあった人や場所に出かけて行って、手紙や金品をおくって慰めたりすることです。

「入院中の友を見舞う」「市長が被災地を見舞った」のように使います。

「伺う・うかがう」は、「訪ねる」「訪れる」「訪問する」の謙譲語です。

「明晩伺います」のように使います。

「お邪魔する」は「訪問する」の謙譲語です。

軽くへりくだって日常的に使われます。

「明日お邪魔します」のように使います。

「訪ねる」 は会うためにその人の所へ行ったり、ある目的のためにその場所に行ったりすること、「訪れる」は 人のもとを訪ねることです。

「訪ねる」「訪れる」「訪問する」「訪う・とう」は、類語です。

「見舞う」「伺う・うかがう」「お邪魔する」「訪う・おとなう」「上がる」「歴訪」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「ある目的をもって、人の家やある場所へ出かけること」です。

「訪ねる」は、様子を知ろうとして、その場所に出かけていくことです。

また、ある目的から人に会いに行くことです。

「訪れる」は「訪ねる」とほぼ同じ意味です。

「訪れる」は、「春が訪れる」「平和が訪れる」のように、ある時期・季節・状態がやってくるという意味にも使われます。

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