オットセイとトドはどちらもアシカ科に属します。
オットセイは耳たぶがあり、陸上を移動したり前脚を羽ばたかせて泳ぎます。
アシカよりも体格は少し小さくて、ビロード状の体毛が生えています。
トドは最大で約3メートルの大きさがあり、メスよりもオスのほうがかなり大きいです。
体毛には覆われておらず、背面が黄褐色で腹面が黒褐色です。
「オットセイ」の生態
オットセイは北太平洋やアフリカ南岸などに生息しています。
一匹のオスと複数のメスで群れを作ります。
食性は魚やタコなどを食べ、陸上だけでなく水中でも眠ります。
オットセイの体毛はツヤツヤしていて、柔らかくて防寒性に優れています。
海水だけでなく淡水でも生活することができて、一部の水族館では淡水で飼育しています。
「トド」の生態
トドは北太平洋やオホーツク海、日本海などに生息しています。
基本的には海域で過ごしていて、昼間は岩礁で休みます。
繁殖地は千島列島やアリューシャン列島などです。
シシャモ、ヒラメ、メバルなどの魚類や、イカやミズダコなどの軟体動物を食します。
繁殖は胎生で半年に一度、一頭の成獣を生みます。
日本では2015年頃から弁天島でトドが増えています。
「オットセイ」と「トド」の人との関係
世界中にオットセイの保護区があり、アメリカのアラスカ海洋国立野生生物保護区やナミビアのケープ・クロス・オットセイ保護区などがあります。
トドは網にかかった獲物を奪ったり、漁具を壊すので害獣と見なされることがあります。
日本では1959年以降に駆除の対象にされていますが、国際的には非難されています。
また、駆除によって頭数が減っています。
「オットセイ」と「トド」についてのまとめ
オットセイとトドは、色合いや大きさ、分布地や生活の仕方など違いがたくさんあります。
特にオットセイは水族館でも飼育されていて人に親しまれています。
オットセイもトドも頭数の減少が問題となっており、保護区を設けるなどの対策がされていますが今後もどのように生態を守りながら人間と共存していくかが課題となりそうです。