「検診」と「健診」の違い・意味と使い方・使い分け

B!

「検診」は、病気かどうか検査して診断することであり、多くの場合、定期的に行います。

「結核の集団検診をする」「がんの敵検診を受ける」のように使います。

「健診」は、「健康診断の略」です。

疾病予防・早期発見のために医師が行う診断のことです。

「指定の病院で健診を受ける」「健診で再検査をするように言われた」のように使います。

「検診」の意味

「検診」は、病気にかかっているかどうかを検査するために診察することです。

また、病気の有無を調べるために診察や検査をすることです。

「胸部検診」「がんの定期検診」「集団検診を行う」のように使います。

「検診」の類語には、「診察」「診断」「見立て」があります。

共通する意味は、「医師が患者の病状などを調べて判断すること」です。

「検診を受ける」「患者を検診する」のように使います。

「健診」の意味

「健診」は、「健康診断の略」です。

疾病予防・早期発見のために医師が行う診断のことです。

一般的には、市町村や学校や職場が中心となって実施されています。

以下のような「健康システム」を導入する公共機関が、最近増えてきました。

◇健診システム
病気の早期発見を目的として健康診断に、ME機器やシステム工学的手法を取り入れて、合理化・能率化して多数の人に多種類の検査を短時間で正確に実施するシステムを言います。

現在、普通に行われる検査項目は、「問診」「身長・体重測定」「血圧測定」「心電図」「胸部X線」「胃部X線」「肺機能」「視力・聴力検査」「眼圧」「眼底写真」
「血液」「尿」「糞便」などです。

所要時間は、2~3時間です。

人間ドックと「検診」と「健診」

「検診」と「健診」の違いは、特定の病気を早期発見するための検査が「検診」で、体全体の健康状態を調べるのが「健診」です。

一般的な「検診」や「健診」の検査結果は、後日、家に送付されるか、医師のもとに行って確認します。

人間ドックは、医師から当日の結果の説明やアドバイスがあります。

生活習慣病の場合は、管理栄養士などから食生活についての指導があります。

健康への意識が向いている当日のうちに働きかけることが、健康管理を進めていくうえで重要になります。

まとめ・最新のがん検診・一滴の血の検査

2017/9/30(土) 放送の NHKスペシャル「人体」・プロローグによりますと、夢のがん検診が確立しつつあるということです。

2020年頃の実用化を目指し研究が進められています。

現在、日本では2人に1人ががんにかかると云われますが、検診の受診率は3割程度となっています。

この数値は先進国の中でも低い割合です。

それは、それぞれのがんによって異なる種類の検査を受ける必要があり、患者にとって負担が大きいうえ、中には痛みや精神的な苦痛を伴う検査もあるからです。

検査の負担を軽くすることは、がんの早期発見・早期治療を実現する上でとても大事です。

血液検査をするだけで、胃がんや乳がんはもちろん、その他13種類ものがんをごく初期の段階で診断できるということです。

この検査によるがんを正しく判定できる確率は、95%以上ということです。

最新の記事はこちらから