必要は「必ずいること」。
「必須」と言い換えると分かりやすい。
必要性は「必要の度合のこと」。
「必要程度」と言い換えると分かりやすい。
「必要」と「必要性」は同じ様で微妙に異なります。
「必要がある」は「無いと困ること」、「必要性が高い、必要性を感じる」は「必要の度合が強いこと」ですから「必要性がある、ない」は誤用となり「必要性が高い、低い」と言うべきなのです。
「必要」は「必ず要すること」と言う名詞または形容動詞
「必要」は「必需品のこと」で品詞は名詞と形容動詞があります。
「必要だ」と使えば形容動詞となります。
「必要」は必然的に入用となること、なくては困ることなどの意味になります。
「必要不可欠、必須、必然」などが類義語に、また、他の名詞と連結させ「必要悪、必要経費、必要十分条件、必要性、必要不可欠」などの言葉があります。
「必要性」は度合のこと
「必要性」は品詞では名詞になります。
意味は「必要の度合い、程度」と言うことですから「必要性(= 必要と言う度合)は、高い、低い、強い、弱い」と言う言葉が後ろに続きます。
ですから「必要性がある、ない」と言う表現はなじまないことになります。
「ある、ない」を使う場合は「必要がある、必要がない」と使うべきなのです。
「必要性、重要性、関係性、」など「~性」と言う言葉は程度や
「必要性、重要性、関係性、悪質性」など「~性」と言う言葉は程度や性質を表しますから、「強い、弱い、高い、低い」と言う言葉が後ろに付きます。
名詞だからと言って「ある、ない」はなじまないですが一部では使われることがあります。
「関係性がある、悪質性がない」などは違和感がありません。
程度を表す場合は「高い、低い」などを使い、性質を表す場合は「あり、なし」を使っても違和感がないと言うことです。
「必要」と「必要性」とは
「必要」は「必ず入用となるそれが無いと困るものやこと」を意味します。
「必要がある、必要だ」など名詞や形容動詞として使います。
「必要性」は「必要とされる程度、度合」のことで、「あり、なし」より「強い、弱い、高い、低い」などを使います。
「登山には荷物が重くならないように、必要性の低いものはなるべく持たないことが大事です」「必要性が高ければ値段に関わらず購入しなければならない」などと使います。