抗議は「反対意見を述べること」。
基本的に特定の状況などに納得していない人たちが、その状況のおかしさについて訴えることになります。
抵抗は「権力者や強大な存在に対して歯向かうこと」。
その方法などはケースバイケースですが、権力者や強大な人物などに対して屈しない姿勢を貫き続けることが抵抗をしているという状態になるのです。
「抗議」の意味
抗議というのは、自分たちにとって不都合な意見などに関しておかしさを訴えることになります。
つまり、反対意見を述べるといった状況が中心です。
抗議の仕方はいろいろあって、単に意見を述べているだけというケースもあれば、座り込みやデモなどのやり方になることもあり、さらに過激なケースも考えられるので、ケースバイケースで異なります。
「抵抗」の意味
抵抗というのは、権力者などの力を持っている者に対して歯向かう姿勢を見せることです。
したがって、現状のままで納得できないような人がその反対の姿勢を見せるという意味では、抗議と非常に似ています。
しかし、抵抗は権力者などの意思に従わないということであり、自ら何かを積極的にやっていくとは限らないので、そこに違いがあります。
「抗議」と「抵抗」の用法や用例
「不当に解雇された会社に対して抗議の座り込みをしてもう1週間になる。
会社は完全に無視しているし、このやり方では抗議になってない。
別のやり方を考えないと。」
「権力者の横暴を見過ごすわけにはいかないが、俺たちができることはたかが知れている。
しかし、このまま命令に屈するのも嫌だし、俺は権力者の命令を聞かずに最後まで抵抗を続けるぞ。」
抗議と抵抗は本質的には同じ
抗議も抵抗も本質的には現状を快く思っていない人たちによる不満の表われと言えます。
それに対して積極的に行動を起こすのが抗議と言え、特定の人物からの圧力などに耐え続ける、屈しないでいるのが抵抗と言えるでしょう。
したがって、抗議と抵抗は本質的には同じような状況ですが、行為そのものは割と違いが見出せると言えるのです。