「無理やり」と「無理強い」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

無理やりは「物事を強制的に行うこと。」

「強制」と言い換えると分かりやすい。

無理強いは「物事を強制的に行わせること」。

「無理に」と言い換えると分かりやすい。

「無理矢理」は相手の意志に逆らって自分の行為を行うことに使います。

「無理強い」は相手の意志に逆らって自分の考えを押し付けて行わせることに使います。

「無理矢理」は強制的行為

「無理矢理」は相手の意志を無視して物事を阻止することや遂行することを言います。

物理的強制と精神的強制があります。

「無理矢理、行列に割り込んだ」「無理矢理、段ボール箱に荷物を詰め込んだ」「無理矢理、権力で戦争に行かせた」「無理矢理、宝石店に押し入り商品を強奪した」、「矢理」は当て字になります。

「矢理=遣る=行うこと」と言うことです。

「無理強い」は強制的押し付け

「無理強い」は相手に自分の考えを強制的に押し付けて、ものごとを行わせることです。

「強い=強いること」「強いる=しいる」となります。

類語には「強要」があります。

「みんな忙しいのに無理強いをしてミーティングを開いた」「無理強いはいけない」「無理強いとは言わないが、是非やってもらいたい」「無理強いばかりすると嫌われますよ」などと使います。

「無理矢理」は無理を通すこと、「無理強い」は無理を押し付けること

「無理矢理」は相手の気持ちを無視することで、相手からすれば、気持ちを踏みにじられているため強い反発心を持ちます。

「無理強い」は相手の気持ちを無理に変えてしまうことです。

仕方なく、服従をするので反発はしてもそれほどにはなりません。

多くは権限のある者や目上の者、力のある者が、権限の無い者や、目下の者、力の弱い者に行う行為になります。

「無理矢理」と「無理強い」とは

「無理矢理」は相手の気持ちに拘わらず、力で物事を押し付ける行為を言います。

「無理強い」は相手の気持ちに逆らって、力で物事を押し付ける行為を言います。

相手は「無理矢理は気持ちに拘わらず」ですから、強い反発を感じます。

「無理強いは気持ちに逆らって」ですから、しぶしぶ承知をさせられるので嫌な気分になります。

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