「藪から蛇」と「藪から棒」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

藪から蛇は「する必要も無いことをしたために損をしてしまうこと」。

「損」と言い換えると分かりやすい。

藪から棒は「突然物事を行うこと」。

「突然」と言い換えると分かりやすい。

「藪から蛇」は「藪蛇」とも言います。

何もしなければ、何事も起きなかったのに、余計な事をしたために、自分に不利なこと、損なことになってしまうことを言います。

「藪から棒」は「突然、ふいに」と言う意味です。

「藪から蛇」は余計なことをしたために損をすること

「藪から蛇」は突っつかなくてもよい藪を突っつき、中にいた蛇が驚いて飛び出したために、蛇にかまれて怪我をすると言う意味で、余計なことをしたために損をしてしまうことを言います。

語源は中国の南北朝時代の兵法書に「打藪驚蛇」と言う言葉があり、それから取られています。

「藪を突つついて蛇を出す」と言う言葉が最初は使われ、のちに「藪蛇」となりました。

「藪から棒」は突然と言うこと

「藪から棒」は藪と言う暗がりで中の見えないものから、棒が急に飛び出てくる様子を言い、突然、唐突、ふい、だしぬけなどと言う意味になります。

「藪から棒に何を言い出すのかと思えば、金の無心か」「藪から棒に大声を出さないでください」「藪から棒に許可も無く人の部屋に入らないこと」「前触れもなく藪から棒に人を尋ねるなど失礼だろう」などと使います。

「藪から蛇」と「藪から棒」以外に「藪」の付く言い回し

「身を捨てる藪はない」は「いくら切羽詰まろうと我が身は捨てきれない」と言うこと。

「藪医師の病人選び」は「力のないものに限って仕事のえり好みをすること」。

「藪の外でも若竹は育つ」は「保護するものがなく取る子供は育つ」と言うこと。

「藪の中の荊」は朱に交われは赤くなると言うこと。

「藪医者の玄関」は実力のない医者ほど豪華な玄関を作る」と言うことです。

「藪から蛇」と「藪から棒」とは

「藪から蛇」はしなくても良い余計な事をしたために、思わぬ損をしてしまうことです。

「一言付け加えたことが原因で、思わぬ展開となってしまった、まさに藪蛇だ」「藪蛇ならないよう、口には気を付けた方が良い」などと使います。

「藪から棒」は突然何かが起こること。

予告なしに訪問することなどの意味です。

「藪から棒になんだ」「藪から棒に人を訪ねた」などと使います。

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