「自然」と「天然」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「自然」は、人為によらないそのもの本来の状態であることです。

英語では「nature」で表されます。

※冠詞を付けません。

「自然に親しむ」は「commune with nature」「converse with nature」です。

「自然の威力に打たれた」は「I was struck by power of nature. 」です。

「天然」は、人為の加わらない自然のままの状態です。

英語では「自然」と同様に「nature」で表されます。

「天然のままの岩」は「a rock in its natural form」です。

「天然記念物」は「a natural monument」「a protected animal」「a protected plant」です。

「自然」の意味

「自然」は、以下のような意味です。

①人為によらないでこの世に存在する、すべての物や現象です。

「森羅万象」「天地万物」と同じ意味です。

②人為によらないそのものの本来の状態であることです。

「天然」と同じ意味です。

③わざとらしさがないことです。

無理がないことです。

④ひとりでにそうなることです。

反対語は「人工」です。

以下のように使います。

自然に親しむ 故郷の自然に愛着がある 自然の摂理 自然破壊 自然に産出する鉱物
自然の美しさに圧倒される 自然に生きる 自然を大切にしよう

「天然」の意味

「天然」は、以下のような意味です。

①「後漢書」では「人為の加わらない自然のままの状態」を意味します。

また、人力ではいかんともすることのできない状態です。

②「造物主」「造化」のことです。

③「史記」では「本性」「天性」「うまれつき」という意味です。

反対語は「人工」「人造」です。

以下のように使います。

天然に産出するダイヤ 天然記念物 天然の真珠 天然素材

☆関連語

「森羅万象」は、宇宙に存在し、また生じる全ての事物や現象をいいます。

文章語的です。

「森羅万象なにをか語る」「森羅万象ことごとく冬一色になっていく」のように使います。

「万物」は、宇宙に存在するあらゆるものです。

「人間は万物の霊長です」のように使います。

「造化・ぞうか」は、造物主によってつくられた天地万物です。

「造化の妙」のように使います。

「自然」は 人為によらないそのものの本来の状態であること、「天然」は 人為の加わらない自然のままの状態です。

「自然」「天然」は、類語です。

「森羅万象」「万物」「造化・ぞうか」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「人の手が加わらずに存在しているものすべて」です。

「自然」は、山・川・海・草・木を初めとして、動物や天候など、地球に存在するあらゆる物や出来事のうち人工でないものをいいます。

「天然」は、人の手が加わらず、そのもの本来のありのままの状態であることをいいます。

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