妬みは「ねたみと読み、人の様子をうらやましく思う気持ちのこと」。
「うらやましい」と言い換えると分かりやすい。
嫉みは「そねみと読み、ひとの様子をうらやましく思い、憎く感じる気持ちのこと」。
「憎らしい」と言い換えると分かりやすい。
「妬み」と「嫉み」は仏教で愚痴に入る煩悩としています。
似たような煩悩に「うらみ、つらみ、いやみ、ひがみ、やっかみ」があります。
「妬み」は嫉妬
「妬み」は人の様子を見て、うらやましく感じることです。
「嫉妬」と言えます。
「貧乏をしていると金持ちがうらやましく思え、妬みとなるのです」「勉強が出来る人は妬みの対象となる」「ブラスバンドに在籍していることから音楽の点数はいつも満点なため、他人から妬まれる」「妬みはいじめの引き金にもなる」などと使います。
「嫉み」は憎く感じること
「嫉み」も人の様子を見て、うらやましく、嵩じて憎く感じることで。
「嫉妬」と言えます。
「妬み」とほとんど同じに使える言葉で、「ひがみ、やっかみ」とも同じに仕えます。
いずれも感じている人には劣等感がある訳で、仏教では「愚痴」と言い、最も戒められることになります。
「うらやましい感情と同時に至らない自分が悔しいと言う気持ち」になることです。
「妬み、嫉み」と愚痴とは
「愚痴」とは仏教用語で、「貪欲、瞋恚、愚痴」の三毒の一つと説かれます。
煩悩の一つで修業する人間として行ってはならないこととされます。
一般的にも「愚痴を言う」と使います。
「愚痴」は他人のことをあれこれ言うことで、「妬み、嫉み」も入っています。
井戸端会議でべちゃくちゃ長いこと噂話しているのは、愚かな行為と言えます。
「妬み」と「嫉み」とは
「妬み」は「ねたみ」と読み、「ひとをうらやましく思うこと」です。
「嫉み」は「そねみ」と読み、これも「ひとのことをうらやましく思い、憎くなり悔しくなること」です。
これらの感情は劣等感が背景にあり、最も卑しい感情なのです。
ともすると「いじめ」の引き金になりかねません。
元々は仏教用語で三毒と言われるものの一つ、煩悩の一つです。