「慮る」と「忖度」の・意味と使い方・由来や例文

B!

慮るは「相手の気持ちを考えること。」

「配慮」と言い換えると分かりやすい。

忖度は「相手の考えを察知して、それに沿った行動をすること」。

「推し量る」と言い換えると分かりやすい。

「慮る」の「慮」は「深く考えること」が語源にあり、熟語も多く有ります。

意味は「相手の気持ちを察すること」で「忖度」と同じ意味になります。

「慮る」は相手のことを思いめぐらすこと

「慮る」は相手のことについて、深く考えることや思いめぐらすことを言います。

「何がしたいのか、何を考えているのか、どのようにしようとしているのか」などを汲み取ることです。

「相手のことを慮るあまり、逆に煩わしく思われた」「あの人は無口のため、何を考えているのか分からずいつも慮ることがある」などと使います。

「忖度」は相手に沿った言動をすること

「忖度」の「忖」は「推し量ること」、「度」も「推し量る」意味が有ります。

「忖度」とは「相手の気持ちを推し量り汲み取ること、かつ、配慮をすること」を言います。

「慮る」は考えるだけですが、「忖度」は配慮することも言います。

「かつて、政権に配慮した公文書の改ざん事件が有った」「偉い人にはいつも忖度が行われる」などと使います。

「慮」「忖」「度」の熟語と使い方とは

「私は遠慮しておく、苦慮の末の結論、少しは考慮する、熟慮の結果の決断、配慮が全く足りない、不慮の事故、憂慮すべきこと」などと使い、そのほかにも「深慮、浅慮、短慮、慮外」などもあります。

なお、「忖度」の「忖」の熟語はほとんどありません。

「度」は多くの意味を持ち、熟語もたくさんあります。

「制度、程度、頻度、角度、態度、得度、温度」などは一部です。

「慮る」と「忖度」とは

「慮る」と「忖度」は「相手の気持ちを推し量ること」です。

「慮る」は考えるより程度が深く、相手のことも考えることです。

「忖度」は相手の考えていることを推し量り、かつ、配慮をすることです。

何かの結果が良くなければ、良い方向になるように修正をすることです。

相手が困らないように了解なく配慮をしてあげることです。

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