「呻る」と「唸る」の違い・意味と使い方・由来や例文

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呻るは「苦しい時や感心した時に発する低い声こと。」

「ウーン」と言い換えると分かりやすい。

唸るは「猛獣が威嚇する時に発する低い声のこと、呻き声のこと、詩吟のこと」。

「ウー」と言い換えると分かりやすい。

「呻る」と「唸る」は置き換えられる言葉になり、意味もいろいろとある言葉です。

「苦しくて思わず呻り声をあげた」「ライオンがガォーと呻り声をあげた」「電線が台風で唸っていた」などと使います。

「呻る」は苦しい時に出る呻き声のこと

「呻る」は「うなる、うめく」と読み、苦しい時に出てしまう「ウーン、ウウン」などと言う低い声のことです。

人ばかりでなく、猛獣もいろいろな威嚇声をあげることがあります。

「唸る」と同じですが、「唸」には「うめく」と言う使い方はないようです。

「苦しくて呻る」「ライオンが呻る」「どこからか呻き声が聞こえる」などと使います。

「唸る」は意味が多い言葉

「唸る」は「呻る」と言う意味もありますが、他に「強い風で電線が唸る」「病棟は夜になると唸る声がする」「夜の森に唸り声がする」「犬が威嚇するように唸る」「梵鐘の唸りが響いてくる」「凧が唸り、ブーンと言う音を出している」「詩吟で朗々と唸っていた」「不協和音は唸りが聞こえる音である」など、様々に使われます。

「呻る」と「呷る」は似ている漢字を使っている言葉

「呻る」の「呻」と「呷る」の「呷」と言う漢字は非常に紛らわしいものです。

一見同じ字に見えますから、間違えます。

一方は「口偏に申」、他方は「口偏に甲」と書きます。

意味は全く関係なく異なるものです。

一方は「呻る=うなる」他方は「呷る=あおる」ですが、送り仮名は同じなのです。

漢字の音では「呻」は「シン」と読み、「呷」は「コウ」と読みます。

「呻る」と「唸る」とは

「呻る」と「唸る」は同じ意味で「うなる」と読みます。

「苦しくて出る声や動物の声」はどちらかと言うと「呻る」を使います。

「唸るもの」はいろいろあり、「人の苦しい声、人の感心する声、動物の威嚇音、断線、凧、詩吟、梵鐘、不協和音」などがあります。

音は「ウーン、ウーウン、ガォー、ウーワンワン、ブーン、ウォンウォン」など様々です。

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