「呷る」と「煽る」の違い・意味と使い方・由来や例文

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呷るは「あおると読み、飲み物を一口で飲み干すこと」。

「一気飲み」と言い換えると分かりやすい。

煽るは「あおる読み、ウチワで風を起こすこと、人を扇動すること、そそのかすこと」。

「煽動」と言い換えると分かりやすい。

「あおる」と言う言葉は様々な意味を持ちますが、その一つに「一気飲み」の「呷る」もあるのです。

「呷る」は一気飲みのこと

「呷る」は飲み物を容器から勢いをつけて一気に飲み干すことを言います。

「カーボーイはウィスキーを注文し、グラスに入った酒を上向きに一気に呷った」「ホストバーでは高価なウィスキーを頼み、ホスト達に煽られて呷るように一気飲みをした」「コンパで日本酒を呷るように飲み、急性アルコール中毒になった」などと使います。

「煽る」はたき付けること

「煽る」はウチワで風を起こすように、人をたき付けることです。

語源は「馬を操縦する動作」から出た言葉です、「思い通りに操る=たき付ける、そそのかす」と言う意味になりました。

「暴動の煽動者をアジテイターと言う」「高速道路で煽り運転を受けた」「タバコの副流煙をウチワで煽りながら部屋から外に出した」などと使います。

「呷る」と「煽る」は同じ語源

「呷る」と「煽る」は「あおる」と読み、語源は同じですから意味も同じになります。

ただし「一気飲み」の場合のみ「呷る」を使うのです。

なお、「呷」と「呻」と言う漢字は紛らわしく、誤記の可能性があります。

「呻」は「うなる」と読みます。

「呷る」と言う漢字は難しく、「一気飲み」の意味で使う場合は「あおる」と表記した方が良いようです。

「呷る」と「煽る」とは

「呷る」は「一気飲み」のことを言います。

勢いをつけて飲み干すことです。

「煽る」は「煽動する、たき付ける、そそのかす」など人を自分の思い通りに動かすことを言います。

「煽」のつく言葉は、「扇情、煽動、扇風機」(煽は扇と書き換え)などがあります。

また、火が盛んになることも意味し、「煽」は「火に扇」ですからイメージ通りです。

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