「穿る」と「抉る」の違い・意味と使い方・由来や例文

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穿るは「ほじると読み、穴をあけること、穴から掻き出すこと、些細な事を追求すること」。

「掻き出す」と言い換えると分かりやすい。

抉るは「えぐると読みものを差し込んでくり抜くこと、隠れていることを暴くこと」。

「くり抜く」と言い換えると分かりやすい。

「穿る」も「抉る」も同じ様な動作に感じますが、微妙に異なります。

「穿る」は掻き出すこと

「穿る」は穴をあけることと、穴の中にあるものを掻き出すことなどの意味になります。

「音はセン、訓はうがつ、ほじる、ほじくる、はく、つらぬく」となります。

「穿孔、穿鑿、穿刺」などの熟語があります。

「点滴石をも穿つ=小さなことも根気よくすれば成功する」「穿った見方=本質をとらえること」「鼻の孔を穿る」「耳カスを穿る」などと使います。

「抉る」は刃物などを差し入れてくり抜くこと

「抉る」は刃物などでくり抜く動作を言います。

「気を抉って穴をあけた」。

また、ものごとの裏側を暴くことも言います。

「真実を抉った報道特集」とも使います。

「音はケツ、訓はえぐる、こじる」となります。

熟語は「抉出=隠れているものを表面に出すこと」「剔抉=抉り出すこと」などがあり、「悪事などを暴くこと」と言う意味になります。

穴を作るには「掘る、穿つ、抉る」

孔を作るにはまず「掘ること=掘削、発掘、試掘、盗掘、採掘」があります。

また、「穿つこと= 穿孔」、「貫穿=穴を通すこと」、「穿鑿=穴を掘ること、または細かいことまで言うこと」などがあります。

「穿つ」も「抉る」も「物事の本質に迫ること、犯罪や悪事を暴くこと」など元の意味から転じた意味をそれぞれ持っています。

「穿つ」と「抉る」とは

「穿つ」は「穴を掘ること、穴の中のものを掻き出すこと、ものごとの本質をとらえること」などの意味があります。

「点滴石をも穿つ」「穿った見方」「穿孔」などと使います。

「抉る」は「刃物などを入れて穴を掘ること、くり抜くこと、悪事を暴くこと」などの意味があります。

「栗のイガを抉る」 「物事の真実を抉った報道番組」などと使います。

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