「陽気」と「気象」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「陽気」は、「時候」「季節」のことです。

英語では「weather」で表されます。

「今日は陽気が良いので散歩に行こう」は「It’s a nice day-let’s go for a walk. 」です。

「陽気のせいか眠くてならない」は「I am very sorry, perhaps because of the warm weather. 」です。

「気象」は、大気中の諸現象をいいます。

英語では「weather」で表されます。

「異常気象」は「abnormal weather」です。

「気象台」は「a meteorological observatory」です。

「陽気」の意味

「陽気」は、以下のような意味です。

①陽の気です。

万物を発生・活動させる気のことです。

徒然草に「おほかた、東を枕として陽気を受くべき故に、孔子も東頭し給へり」とあります。

②心が晴ればれしいことです。

ほがらかなことです。

気分がうきうきすることです。

③「時候」「季節」と同じ意味です。

以下のように使います。

春の陽気に誘われて遠出する 暖かな陽気 陽気がよい 陽気に騒ぐ

「気象」の意味

「気象」は、以下のような意味です。

①宇宙の根元とその作用である現象です。

古事記(上)に「混元既に凝りて気象未だあらはれず」とあります。

②「気性」と同じ意味として使われます。

樋口一葉(塵中にっ記)に「国子はものにたえしのぶの気象とおぼし」とあります。

③気象学では、大気の状態および雨・風・雷など、大気中の諸現象をいいます。

以下のように使います。

気象観測 気象衛星 気象の変化 気象レーダー

☆関連語

「日より」は、その日の天気をいいます。

特に晴れかどうかを問題にした言い方です。

「良いお日和ですね」「明日の日和を占う」のように使います。

「風土」は、気象に限らず、その土地の人とかかかわる自然のあり方一般をいいます。

「日本の風土」のように使います。

「季候」は、季節感をともなうある時期の気候転向をいいます。

「新緑の季候」のように使います。

「陽気」は 「時候」「季節」のこと、「気象」は 大気中の諸現象をいいます。

「気候」「天気」「天候」「陽気」「気象」は、類語です。

「日より」「風土」「季候」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「晴雨・気温・湿度・風速などから知覚される大気や大気中の物理的変化の状態一般」です。

「陽気」は、本来、暑い・寒いと言った大気の状態をいいますが、今日では、特に暖かい大気の状態や快適な大気の状態をいいます。

「気象」は、大気の状態の変化や大気中の物理変化を、物理現象として使う言葉です。

多くの場合、「気象学」「気象観測」のように大気の研究に関する複合語の構成要素として用いられます。

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