「定時」と「定刻」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「定時」は、一定の時期・時間または時刻です。

英語では「the appointed hour」「a fixed time」「on schedule」で表されます。

「その飛行機は定時に到着します」は「The plane will arrive on time. 」「The plane will arrive on schedule. 」です。

「この雑誌は月一回定時に発行されます」は「The magazine is issued regularly once a month. 」です。

「定刻」は、定められた時刻です。

英語では以下のように表されます。

「講演は定刻通りに始まった」は「The lecture began punctually. 」「The lecture began on time. 」です。

「彼は定刻までに来なかった」は「He did not come by the appointed time. 」です。

「定時」の意味

「定時」は、一定の時期・時間または時刻です。

定められた時刻です。

「定期」「定刻」と同じ意味です。

反対語は「臨時」です。

以下のように使います。

定時に退社する 定時番組 定時に出勤する 定時刊行物 定時総会

☆定時法・平分時
真太陽の南中を基準の時刻として、真太陽日を24等分する時法です。

見かけの太陽である「視太陽」と実際の太陽の位置との間には常に1.36秒の「光行差」が生じます。

これを補正したものを「真太陽」と呼びます。

「光行差」は、観測者が光源に対して相対運動しているとき、光源の方向が見かけ上ずれる現象です。

「定刻」の意味

「定刻」は、決められた時刻です。

定められた時刻です。

「定時」と同じ意味です。

以下のように使います。

定刻に退社する 定刻通りに始める 定刻を過ぎて発車する
飛行機は定刻より30分遅れて到着した

☆appoint
原義は「~を指さす」です。

他動詞の意味は「指名する」「任命する」「時・場所を約束して決める」「所有者として指名する」です。

「5月3日をパーティーの日と決める」は「appoint May 3 for a party」「appoint May 3 to have a party」です。

☆時・刻の漢字

「時」
字義は「とき」「ときに」「うかがう」「これ・この」です。

解字では、「日+寺」で構成されます。

「寺」の部分は「之・し」に通じ、「ゆく」を表します。

これらにより「すすみゆく日」を表し「とき」を意味します。

「刻」
字義は「きざむ・ほる」「きびしい・むごい」「きざみ」「とき・時刻」「時間の単位」です。

解字では、「刀+亥」で構成されます。

「亥」の部分は「己」に通じ、「力が入る」を表します。

これらにより「刀に力を入れてきざむ」を表し「きざむ」を意味します。

「定時」は 一定の時期・時間または時刻、「定刻」は 定められた時刻です。

「定時」「定刻」は、類語です。

「刻限」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「一定の決められた時刻」です。

「定刻」は、「定時」に比べて「予定」「規則的」という意味合いが強い表現です。

また、「定時」には「一定の時期」という意味もあります。

☆関連語
「刻限」は、定めた時刻です。

「約束の刻限が近づいてきた」のように使います。

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