北回帰線は「北緯23度26分の緯度のこと」。
「夏至線」と言い換えると分かりやすい。
南回帰線は「南緯23度26分の緯度のこと」。
「冬至線」と言い換えると分かりやすい。
「北回帰線」と「南回帰線」は地球にある特異点を繋げた緯度になります。
夏至や冬至と言う特定の日に、その地点から見て太陽の位置が天中にあることが共通しています。
「北回帰線」は熱帯の北限
太陽は赤道の近くの熱帯を強く照らしていますが、「北回帰線」は熱帯の北限でもあります。
「北回帰線」では夏至の日に太陽が真上、つまり地表から直角の天中に来る地点です。
太陽はそれより北では天中には来ません。
太陽の通り道である黄道(こうどう)の北限なのです。
太陽は天中にある時に地表は最も熱くなるのですが、その地帯を熱帯としています。
「南回帰線」は熱帯の南限
「北回帰線」と対象にあるのが「南回帰線」です。
南半球では冬至の日に太陽が南中に来る地点が「南回帰線」になります。
太陽はそれより南では天中には来ませんから寒くなるのです。
「南回帰線」は熱帯の南限でもありますから、赤道を挟んだ「北回帰線」と「南回帰線」の内側が熱帯となるのです。
緯度による区分ですから実際の気候区分の熱帯とは一致しません。
「回帰」とは何か
「北回帰線」「南回帰線」の「回帰」と言う言葉は太陽の南中地点が移動して北限の「北回帰線」に来ると南下を始め赤道に戻り、「南回帰線」まで南下をします。
すると南中地点は北上を始めまた、「北回帰線」まで戻ります。
このような南中地点の移動が「回帰」なのです。
北半球の夏至線と南半球の冬至線の間を移動し合っている訳です。
「北回帰線」と「南回帰線」とは
「北回帰線」は北半球にあり、北緯23度26分の緯度のことを言います。
その緯度では夏至の日に太陽が真上、つまり南中に来るのです。
南中地点は南から北上を続け夏至に至って南下を始めるため、この地点を「北回帰線」と呼んでいます。
南緯23度26分の緯度のこと「南回帰線」と言い、南半球では反対の現象が起きます。
冬至に至ると南下していた南中は北上を始めます。
そのため、この地点を「南回帰線」と呼んでいるのです。