「水酸化カルシウム」と「水酸化ナトリウム」の違い・意味と使い方・由来や例文

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水酸化カルシウムは「化学式Ca(OH)2のカルシウムの水酸化物のこと」。

「消石灰」と言い換えると分かりやすい。

水酸化ナトリウムは「化学式NaOHのナトリウムの水酸化物のこと」。

「苛性ソーダ」と言い換えると分かりやすい。

「水酸化」は「-OH」が付いた化合物になり、他にも代表的なものとして「水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム」などがあり、概ねアルカリ性を示します。

「水酸化カルシウム」は消石灰のこと

「水酸化カルシウム」は消石灰のことで、強いアルカリ性を示すことから、酸性物質の中和剤として使われます。

また、二酸化炭素を検出する試薬やPH調整剤、こんにゃく凝固、漆喰などに使われています。

防疫には鳥インフルエンザなどに使用されます。

目に入ると炎症を起こすことから白線引きの粉は炭酸カルシウムに変更されています。

「水酸化ナトリウム」は苛性ソーダのこと

「水酸化ナトリウム」は強カルカリ性の「苛性ソーダ」のことです。

「苛」と言う字は「むごい、柄井」などの意味があり、「苛性」とは動物に対して皮膚がただれるなど強い浸食性があるということです。

酸性の中和剤やアルミの精錬、石鹸の製造など工業分野に広範囲に使用されています。

生活面では油落としの清掃に使われますが、劇物指定なので取り扱いには注意が必要です。

「水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム」以外の水酸化物

「水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム」以外の水酸化物にはいろいろあり、例えば「水酸化カリウム」は業務用洗浄剤に使われ、「水酸化マグネシウム」は便秘改善の薬に、「水酸化アルミニウム」は不燃材や人工大理石、ガラスなどに使われます。

また、「水酸化マンガン」はリチウム電池の電極に使われています。

他にも「水酸化鉄、水酸化銅、水酸化亜鉛」などがあります。

「水酸化カルシウム」と「水酸化ナトリウム」とは

「水酸化カルシウム」は「消石灰」のことです。

白い粉で、強いアルカリ性であることから、酸の中和剤や試薬、凝固剤、漆喰などに使われます。

「水酸化ナトリウム」も強いアルカリ性の「苛性ソーダ」のことです。

そのため劇薬に指定されています。

酸の中和剤やアルミの精錬など工業分野に広く利用されています。

「水酸化物」はその他多くあり、概ねアルカリ性を示します。

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