「口が立つ」と「弁が立つ」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

口が立つは「しゃべり方が上手なこと」。

「口達者」と言い換えると分かりやすい。

弁が立つは「弁舌が上手なこと」。

「雄弁」と言い換えると分かりやすい。

「口が立つ」はあまり良い意味では使われませんが、「口が立つ」人が「弁が立つ」人であることは間違いありません。

因みに「雄弁は銀なり、沈黙は金なり」と言う格言がありますが、下手な弁舌よりむしろ黙っていた方がましと言うことです。

「口が立つ」はすぐに言い返すこと

「口が立つ」は「ああ言えばこう言う」と嫌がられるタイプの人を言います。

ともすると自分を正当化しようとする癖が身についているのかも知れません。

相手から批判がましいことをちょっと言われると、倍返しのように否定することを話します。

相手からすると素直でないと言う印象しか残りません。

「口が立つ」はこのような意味であまり褒められたことではないようです。

「弁が立つ」は筋が通っていること

「弁が立つ」は「口が立つ」より論理的なことが根底にあります。

人から批判された場合、「口が立つ」のように闇雲に否定するのではなく、こういうことだから批判は当たらないと、ことを分けて話ができる人を言います。

ただ無駄話や世間話ができる人のことではなく、筋道を立てて話ができると言うことです。

弁護士の「弁」は決して伊達ではないのです。

「口が立つ・弁が立つ」のいろいろな意味

「口が立つ」は「弁が立つ」のように話が流暢でよどみのないこと、縦板に水の様子で話すことなど良い意味に使われますが、場合により、ネガティブな意味で使われます。

「すぐに反論や否定する、屁理屈を並べる、正当化する」などはあまり良い印象ではありません。

「弁が立つ」も悪用すれば相手を丸め込む、だますなどに繋がりかねません。

「口が立つ」と「弁が立つ」とは

「口が立つ」は流暢・口達者と言う良い意味と、屁理屈・反論・正当化と言う悪い意味とがあります。

「弁が立つ」は弁舌さわやかで、筋が通った論理的な話ができることと言う良い意味ですが、悪用すれば人をだますことや、丸め込むことに繋がります。

どちらも善し悪しがある言葉になります。

「口が立つあまり、自分を正当化しようとするなら黙っていた方が良いと言う例えに「雄弁は銀なり、沈黙は金なり」があります。

最新の記事はこちらから