「珍」と「稀有」の違い・意味と使い方・由来や例文

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珍は「めずらしいこと、めったに起こりえないこと、大事なこと」。

「珍事」と言い換えると分かりやすい。

稀有は「めったに起こりえないこと、稀なこと」。

「珍」と言い換えると分かりやすい。

「珍」も「稀有」も「めったにないこと」で意味が一致します。

「珍」は内容的なこと、「稀有」は頻度的なことに重きが置かれる言葉です。

「珍」は珍しいこと

「珍」は普通ではない珍しい内容のものや出来事を言います。

他にも大事なものや、おかしなものにも使われます。

「珍事が発生した」「珍客が現れた」「これは聞いたことがない珍説になる」「趣味で収集した中には珍品も含まれている」「珍奇な飾り」「珍味と言う香辛料」「珍紛漢紛はチンプンカンプンと読む」「めったに出ない珍無類なもの」などと使います。

「稀有」はめったに起きないこと

「稀有」は普通ではめったに起きないこと、珍しいこと、不思議なことなどを言います。

内容より、頻度が少ないことを言います。

「生きているうちに見られるかどうかと言う非常に稀有な現象」「ハレー彗星は稀有な天体現象」「稀有な出来事」「稀有は稀に有ることを言う」「深海魚が網にかかることは稀有なことだ」などと使います。

宝くじの高額が当たることは珍事か稀有な事か

宝くじに当選することは一生にあるか無いかという稀有な出来事です。

それが珍しいことなのかどうかは、多くの人が高額当選を甘受している現実から見れば、大して珍しいことではありません。

個人にとっては稀有な事でも、全体から見ればそうでもないのです。

ただし、1等で数億円が当たる場合はどのような場合でも「珍事」と言えるかも知れません。

「珍」と「稀有」と

「珍」はめったにない内容の事柄のことです。

内容的に非日常性が非常に強いものになります。

「稀有」はめったに起きない事柄と言えます。

つまり内容ではなく発生回数、頻度と言えます。

巨大地震が発生するのは何百年に一度という頻度ですから、発生すれば「稀有」な事になります。

地震という現象は陳腐なものですから「稀有」「珍事」とは言いません。

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