「舶来」と「外来」の違い・意味と使い方・由来や例文

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舶来は「主に欧米から船便できた品物のこと、伝来したもののこと」。

「欧米品」と言い換えると分かりやすい。

外来は「海外由来のもののこと」。

「外来語」と言い換えると分かりやすい。

「舶来」は欧米に憧れる気持ちが背景にあり、ことさら欧米、特にヨーロッパの品物を珍重した風潮がありました。

「外来」は海外由来のもののことを言い、「外来語」や動植物の「外来種」などのことを言います。

「舶来」は船便で日本に来た品物のこと

「舶来」の「舶」は船舶のことで、島国の日本は現在も昔も外来品を船便で輸入することは当たり前のことでした。

特に、ヨーロッパの貴重品や食品、趣向品などは「舶来品」として珍重されました。

長い鎖国の後、明治になっても欧米の物流は日本には必ずしも十分ではなく、そのような背景で「舶来品」は「珍品」としての価値があったのです。

「外来」は海外由来のもののこと

「外来」は「海外から日本に伝わった言葉や動植物、品物のこと」で、海外由来のものとなります。

「舶来品」もその意味では「外来品」となりますが、「外来」と言うと「外来語」や動植物の「外来種」のことを連想します。

外国由来のものはすべて「外来品」となり、食品や酒、衣料品、建材、家電製品など世の中に溢れています。

「外来品」は「舶来品」とは言わない理由

「舶来品」が珍重されたのは明治の頃の話ですが、高齢者は今でも「舶来」言うイメージを持っているかも知れません。

しかし、現代は「外来品」があふれている時代のため、今更「舶来」とは言いません。

海外の製品より日本製品の方が品質的に良くなっていることも、「舶来・舶来品」と言う言葉を死語にしているのかも知れません。

「舶来」と「外来」とは

「舶来」も「外来」も海外から輸入されたもの、または、海外由来のものを言います。

「舶来」は日本が西洋に憧れていた時代、つまり明治期に流行った言葉で珍しさと価格の高いこと、品物が少なかったことがありました。

現代は「外来」のものが溢れています。

「外来語」や動植物の「外来種」、製品、ワインやウイスキーなどの酒、趣向品などがあります。

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