「築く」は、土・石でつきかためて積み上げて作るものを指します。
また、ある行為を重ねてしっかりと安定したものを作り出すことです。
英語では「build」「build up」で表されます。
「身代を築く」は「make a fortune」「build up a fortune」です。
「石垣を築く」は「construct a stone wall」「construct an embankment」です。
「仕立てる」は、材料に手を加えてある物を作り上げることです。
特に、衣類をつくることです。
英語では「sew」「tailor」で表されます。
「いつもどこで洋服を仕立てますか」は「Who is your dressmaker? 」「Who is your tailor? 」「Where do you have your dress made? 」です。
「築く」の意味
「築く」は、以下のような意味です。
①土・石でつきかためて積み上げて作るものを指します。
②ある行為を重ねてしっかりと安定したものを作り出すことです。
※「城・き」+「築・つく」からきた言葉といわれます。
以下のように使います。
鉄でモニュメントが築かれた 語学の基礎を築く
夫婦で家庭を築く 橋を築く 友情を築く 国民の努力が国の繁栄を築く
「仕立てる」の意味
「仕立てる」は、以下のような意味です。
①材料に手を加えてある物を作り上げることです。
特に、衣類を作り上げる時に使います。
②教え込んで一人前にすることです。
③手を尽くしてそれらしく見える物を作り上げることです。
④ある用向きのために特別の乗り物を用意することです。
以下のように使います。
新しく服を仕立てる 釣り船を仕立てて沖へ出る
体験を小説に仕立てる 友人を先生に仕立てた
<関連語>
「仕立て上げる」は、作り上げることです。
また、人を育て上げることです。
さらに、でっちあげることです。
「立派に仕立て上げられた和服」「息子を立派な技術者に仕立て上げた」「ある事ない事、笑い話に仕立て上げる」のように使います。
「誂える・あつらえる」は、注文して物をつくらせることです。
「春用のコートをあつらえた」のように使います。
「築く」は、 土・石でつきかためて積み上げて作るもの、また、ある行為を重ねてしっかりと安定したものを作り出すこと、「仕立てる」は、材料に手を加えてある物を作り上げることです。
特に、衣類をつくることです。
「築く」「仕立てる」は、類語です。
「仕立て上げる」「誂える・あつらえる」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「種々の材料に手を加え、新しい形や、完成された状態にする」です。
「築く」は、土・石などを積み重ねて固め、大きなものをつくることです。
また、努力を一歩一歩積み重ねて、地位・財産・国土・人間関係などを作っていくことです。
「仕立てる」は、衣服をつくることです。
また「釣り船を仕立てる」のように「準備する」という意味もあります。
また「~に仕立てる」のように、「本来事実でないことをいかにも事実であるかのようにいつくりあげる」という意味もあります。