「怯える」と「恐れる」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

怯えるは「わずかなことにビクビクして怖がること。」

「ビクビク」と言い換えると分かりやすい。

恐れるは「抗しがたいことに恐れおののくこと」。

「恐怖」と言い換えると分かりやすい。

「怯える」は相手の正体がよく分かっていない場合に、必要以上に怖がることです。

また、怖気づくことも言います。

「恐れる」はある程度相手のことが分かっていて、抗しがたいもの近寄りがたいものなどである場合、恐怖心を抱くことです。

「怯える」はびくつくこと

「怯える」は正体の分からないものに必要以上の恐怖心を抱き、ビクビクしてしまうことです。

「幼児が鬼のお面に驚き、怯えてしまった」「幽霊が出ると言う噂の家に調査をしに行き、怯えてしまった」「夜中、暗闇に怯え一人ではトイレに行けない子供がいる」「虐待する父親に怯えきった子供」「致死率の高い伝染病に人々は怯えた」などと使います。

「恐れる」は抗しがたいものに対して抱く感情のこと

「恐れる」は相手が抗しがたいものや近寄りがたいものに対して抱く感情のことです。

「神に対し恐れ多くおののく」「あんな人恐れるに足らない」「富士山の大噴火を恐れる人は沢山いる」「いつか大震災や大津波が起きることに恐れ、対策の必要がある」「民間人の犠牲者が増える恐れがある」「冬山はいつも遭難の恐れが強い」などと使います。

「怯える・恐れる」は「怖がること」

「怯える」も「恐れる」も「怖がること」に変わりがありませんが、その程度が違います。

「怯える」は程度が必要以上なこと、弱いものが抱く「ビクビクする感情」です。

「恐れる」は地震や津波、神、自分を超越した存在など抗しがたいものに抱く感情です。

恐怖と言う気持ちが強く、大きく怖がることです。

慣用句や熟語に「恐れ入谷の鬼子母神」「恐竜」「恐縮」「世界恐慌」「恐喝」などがあります。

「怯える」と「恐れる」とは

「怯える」は何でもないことに必要以上に恐怖心を抱き、「ビクビクすること」です。

「赤子が大人のくしゃみに怯えた」「幽霊に怯える」「暗闇に怯える人がいる」「地震が起きた瞬間は誰でも怯えるものだ」「昔から怯えるものは地震雷火事おやじと言う」。

「恐れる」は抗しがたい自然災害や、超越した存在の神や、危害を受けそうな存在に対して抱く感情のことです。

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