「威張る」と「おごる」と「高ぶる」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「威張る」は、ことさらに威勢を張って強そうに、また、偉そうにすることです。

英語では「 be haughty」で表されます。

「彼は劣等感から威張るのだ」は「His inferiority complex makes him act big. 」「His inferiority complex makes him put on airs. 」です。

「あの男の威張った態度は鼻持ちならない」は「I cannot stand his domineering attitude. 」「I cannot bear his domineering attitude. 」です。

「おごる」は、自己の才能・権勢などに得意になることです。

英語では「be proud and arrogant」「be puffed up」で表されます。

「成功してもおごるな」は「Don’t let success go to your head. 」です。

「奢れる者は久しからず」は「Pride goes before a fall 」です。

「高ぶる」は、高慢な態度を取ることです。

英語では以下のように表されます。

「彼は声を高ぶらせて言った」は「He spoke in a strained voice. 」です。

「彼女は急に感情が高ぶった」は「She was suddenly fill with emotion. 」です。

「威張る」の意味

「威張る」
ことさらに威勢を張って強そうに、また、偉そうにすることです。

相手を威圧するために、偉そうな言動をすることです
この言葉を使用する時は、対象をマイナスに評価しています。

以下のように使います。

当選したとたん威張る代議士 一人で威張っている 家柄を威張る
部下に威張り散らす 威張った態度 威張って歩く 一度勝ったくらいで威張るな

「おごる」の意味

「おごる」は、以下のような意味です。

①高ぶることです。

自己の才能・権勢などに得意になることです。

源氏物語(夕霧)に「鏡を見ても、などかおごらざらむと我が子ながらも思す」とあります。

②思い上がってわがままな振る舞いをすることです。

③分にすぎて金銭を費やし、派手に暮らすことです。

贅沢をすることです。

「口がおごっている」のように「贅沢に慣れている」という意味にもなります。

徒然草に「上のおごりつひやす所をやめ民を撫で農を勧めば」とあります。

④「奢る」と書く場合、「友だちに食事を奢る」のように「金を出して人にふるまう」「他人の飲食代を支払ってあげる」という意味で使います。

以下のように使います。

おごる平家は久しからず 勝ちにおごる 人を人と思わぬおごった態度

「高ぶる」の意味

「高ぶる」は、以下のような意味です。

①「高くなる」「たかまる」という意味です。

「亢進する」と同じ意味です。

②誇ることです。

自慢することです。

高慢な態度を取ることです。

以下のように使います。

つんけんして高ぶった人 彼は出世しても高ぶった所が無い おごり高ぶった態度
いささかも高ぶることなかれ

<その他の類語>
「付けあがる」は、「相手の好意おとなしさなどを見て相手の力を侮り、自分に許された範囲を超えて勝手な行為・態度を取る」という意味です。

「付けあがる」は、あくまでも対人関係の中で相手を無視することです。

「新人のくせに付けあがっている」「自然を無視した人間の付けあがった考え」「付けあがった態度」「優しくすれば付けあがる」のように使います。

「威張る」は ことさらに威勢を張って強そうに、また、偉そうにすること、「おごる」は 自己の才能・権勢などに得意になること、「高ぶる」 は高慢な態度を取ることです。

「威張る」「おごる」「付けあがる」「高ぶる」は、類語です。

共通する意味は「自分を、他人または未来の自分より優れていると思い、それを見せつけようとするような態度をとること」です。

「威張る」は、「自分の強さや威勢を相手に分からせるようにふるまう」という意味です。

良い態度とはされません。

「おごる」は、自分の優位に安心して気がゆるみ、わがままが出たり、相手をバカにしたりすることです。

「驕る」「傲る」とも書きます。

また、「おごる」には「贅沢をする」という意味もあります。

「高ぶる」は、「偉そうな行為・態度を取る」という意味です。

相手はどうであれ、自分は偉いと思い込んでいる場合に使います。

「昂る」とも書きます。

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