「加える」と「足す」と「添える」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「加える」は、基準となるものにある物をつけ足すことです。

英語では「add」で表されます。

「子供を加えて一行は50人だ」は「The party numbered fifty, including children.」です。

「危害を加える」は「inflict an injury on a person 」です。

「足す」は、数量を加えることです。

英語では以下のように表されます。

「スープにもう少し塩を足してください」は「Add little more salt to the soup.」です。

「不足分は自腹を切って足しておこう」は「I’ II take care of the deficit myself.」「I’ II make up for the deficit out of my own pocket.」です。

「添える」は、あるものを付け加えることです。

英語では「attach」「add」で表されます。

「そばに付けておく」という意味の場合「attach」です。

「付け加える」という意味の場合「add」です。

「申込書には最近の写真を添えること」は「A recent photograph should be attached to the application form.」です。

「加える」の意味

「加える」は、以下のような意味です。

①基準となるものにある物をつけ足すことです。

特に補うものとして付け足すことです。

②同じことをする人の集まりに含めることです。

仲間に入れることです
③働きを高めて、その程度を増すことです。

④ある動作・作用を他に及ぼすことです。

⑤ある数にある数を足すことです。

⑥「~に加えて」の形で、その他に追加説明すべきことがあることを意味します。

以下のように使います。

スピードを加える 仲間に加える
百円に五十円を加える 言葉を加える

「足す」の意味

「足す」は、以下のような意味です。

①数量を加えることです。

不足を補うことです。

②「用を足す」の形で、「片づける」「すませる」という意味を表します。

浮世風呂(前)に「宿元の用事も足さずに」とあります。

以下のように使います。

鍋に水を足す ついでに用を足す 足して五万円にする
百円に五十円を足す 言葉を足す

<足して二で割る>
「両者の性格や特徴の中間をとる」という意味です。

「足して二で割る妥協案」のように表します。

「添える」の意味

「添える」は、以下のような意味です。

①あるものを付け加えることです。

②「手を添える」の形で、手を差し出して重ね合わせるようにすることです。

特に手助けするために手を差し出すことです。

③あるものの存在が、あるものになお一層の美点を付け加えることです。

④附き添わせることです。

以下のように使います。

肉料理に野菜を添える 花を添える 贈り物に手紙を添える
言葉を添える 援助の手を添える

<関連語>
「加わる」は、「ある物の数量がさらに増える」という意味です。

「メンバーに加わる」「圧力が加わる」のように使います。

「付け足す」は、足りない部分を後から増やして補うことです。

「文章をつけ足して意味を補う」のように使います。

「付け加える」は、必要に応じて後から増やすことです。

「説明を付け加える」のように使います。

「添加する」は、あるものに他のものを添え加えることです。

「食品添加物」のように使います。

「加える」は 基準となるものにある物をつけ足すこと、「足す」は 数量を加えること、「添える」は あるものを付け加えることです。

「加える」「足す」「添える」は、類語です。

「加わる」「付け足す」「付け加える」「添加する」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「ある物の数量を、さらに増やすようにすること」です。

「加える」は、同種のものを合わせて増やす場合にも、異種のものを合わせて増やす場合にも使います。

「足す」は、同種のものを合わせて増やす場合にだけ使います。

「添える」は、「別種のものを、中心となる物のそばに置く」という意味です。

別種のものの量・大きさなどは中心となるもののそれを上回ることはありません。

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