算定は「計算をしたうえで、その結果を確定させること」。
計算をしたうえで、その計算によって導き出された数字で確定させる、つまりそれ以上の計算はしないという状況で使うのです。
算出は「計算をしたうえで値を出すこと」。
計算をして、結果を出したらそこで終了となるので、算定と似ていますが、ちょっと異なっていると言えます。
「算定」の意味
算定とは、計算をしたうえで、その結果を確定させることです。
計算をするだけではなく、その計算結果で確定するという意味が込められています。
つまり、確定する以上、それ以降新たに計算するといったことはないと言えるのです。
細かい部分ではありますけど、ここは算定という言葉における非常に大きな意味と評価できると思われます。
「算出」の意味
算出とは、計算したうえで値を出すことです。
計算して値を出すということは、普通に行われている状況でしょう。
したがって、全く珍しい光景ではありません。
計算をすること自体、日常的によくやっているでしょうから。
計算をするときには必ず値を出すはずなので、算出はそういう当たり前の状況を示しているにすぎないのです。
「算定」と「算出」の用法や用例
「この辺の地価を算定してみたところ、ここ数年でかなり値上がっていることが分かった。
以前から人気のエリアではあったものの、ここまで高くなっているというのは驚きだな。」
「今月の支出を算出してみたが、かなりの金額になってしまっている。
来月からはできるだけ抑えるようにしていかないといけないな。
節約意識を持つべきだろう。」
算定と算出の違いは微妙
算定と算出はともに何らかの計算をするという意味の言葉であり、そこに関しては共通と言えます。
でも、算定は計算をしたうえで結果を確定させるという意味が含まれています。
一方で、算出はただ計算をするだけなので、そこは一応の違いになるのです。
非常に微妙な違いはではありますけど、そこで区別をしていくことになるでしょう。