世も末は「この世の終末であること、どうしようもない世の中であること」。
どちらかと言えば、後者の意味で使われることが多いです。
特定の状況を見て、今の世の中はどうしようもないと嘆くときに使われやすいです。
末の世は「後世のこと、人心が乱れ道徳が廃れてしまった世のこと」。
後者の意味で使われやすいですが、こちらの意味は世も末に似ています。
「世も末」の意味
世も末とは、この世の終末であること、どうしようもない世の中であることです。
後者の意味の方が有名であり、こちらを特に覚えておいた方がいいです。
特定の人から見たときに、酷い惨状である、むごいことが平気で起きていると思えてくるシーンで使っていきます。
かなり有名な言葉で、たびたび耳にすることになると思われます。
「末の世」の意味
末の世とは、後世のこと、人心が乱れ道徳が廃れてしまった世のことです。
どちらかと言えば、後者の意味で使っていくことになるでしょう。
そういう意味では、世も末と意味はかなり似ている状況と言えるはずです。
しかし、世も末と比べるとややマイナーな表現になると言えるので、そこは知っておきましょう。
知名度は低い状況です。
「世も末」と「末の世」の用法や用例
「他人の不祥事に対して、喜んでいるような人間を見つけたわけだが、こういう光景を見ると世も末だなと思えてくる。
世の中にはいろいろな人がいるから、当たり前なのかもしれないが。」
「お金のためならどんな悪事でも働くような人間がいるが、そういう連中を見ていると、やはり末の世だなと思えるよ。
できるだけかかわらないようにすべきだな。」
世も末と末の世はだいたい同じ意味
世も末と末の世はともに世の中の状況があまりにも酷くて、思わず嘆いてしまうような、そんな状況に対して使っていく言葉になります。
意味としてはそんなに違いがありません。
しかし、知名度は異なっています。
世も末は多くが知っている表現ですけど、末の世に関してはあまり聞いたことがないと言えるはずで、そこは明らかな違いになるでしょう。