敵うは「並ぶほどの力量があること。」
「匹敵」と言い換えると分かりやすい。
適うは「当てはまること、適していること」。
「該当」と言い換えると分かりやすい。
叶うは「望みが実現すること」。
「実現」と言い換えると分かりやすい。
これらの言葉は「かなう」という同音異義語になります。
「敵う」は「敵う者なし」と使い、「適う」は「勝者に敵う金メダル」と使い、「叶う」は「夢が叶う」と使います。
「敵う」は匹敵という意味
「敵う」は匹敵するだけの力があることですから「敵う者がいない」とは「匹敵するものがいない」ことになります。
「到底、彼には敵わない」「敵わないのは最初から分かっていたのではないか」「負けて悔しかったら、彼に敵うだけの力を付けることだな」「やってみなければなんとも言えないが、敵わないかもしれない」などと使います。
「適う」はふさわしいこと
「適う」は「当てはまること、ふさわしいこと、基準に合うこと」などです。
「適」は「適している、適合していること」などの意味ですから、「~適う」は~に当てはまること、ふさわしいこととなります。
大相撲の千秋楽に「~に敵う」として矢などを授かっています。
「親の希望に適った結婚相手」「道理に適った話だ」などと使います。
「叶う」は実現すること
「叶う」は希望や夢が実現することです。
「思わぬことで夢が叶った」「やっと希望が叶うことになった」「全日本選手権大会の出場が決まり、念願が叶った」「高嶺の花との叶わぬ恋」「願ったり叶ったりでウハウハした」「叶うことなら、もう少し長生きしてほしかった母親」「とにかくやってみることが、目標を叶えることに繋がる」などと使います。
「敵う」と「適う」と「叶う」とは
「敵う」は後ろに否定形を付けて使います。
「敵わない」「敵う者はいない」となります。
「適う」は基準に当てはまること、ふさわしいことです。
「千秋楽に小結に適うと矢をもらった力士」。
「叶う」は実現することです。
「叶わぬ恋」「願ったり叶ったり」「夢が叶いそう」などと使います。
これらの言葉は「かなう」という同音意義語になります。