「政変」と「クーデター」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

政変は「政権が交代すること」。

「権力交代」と言い換えると分かりやすい。

クーデターは「暴力により政権を奪取する行為のこと」。

「暴力奪取」と言い換えると分かりやすい。

「政変」は内閣が倒れることも含むので、「政変=クーデター」とは言えないのです。

どちらにしても、時の権力者の交代となること、政権が変わることを意味します。

「政変」は権力者の交代のこと

「政変」は現行体制化の権力者が何らかの原因で、交代をすることです。

体制自体の変更もあるもので、「クーデター」では体制を転覆する目的で暴力的に行われる「政変」となります。

内閣が倒れた「政変」では、明治十四年の政変、大正政変があり、クーデターでは二二六事件、五一五事件などがありました。

最近ではミャンマーの軍事クーデターがありました。

「クーデター」は暴力による政変のこと

「クーデター」は軍隊などによる政権奪取のことです。

近年ではチリ、タイ、ミャンマーで発生しています。

放送局や空港、官庁、政権指導者などを抑えること、短期間で少人数の軍事勢力で行うこと、国民の支持を取り付けることなどが行われます。

既存の体制を崩壊させ、臨時政府の樹立を行います。

アフリカやアジア、ラテンアメリカなどの発展途上国に多発している歴史があります。

「政変」の一つが「クーデター」

「政変」の範疇に「クーデター」が含まれるのです。

「政変」は「政治変動・政権変換」などのことで、政権トップの交代が必須なのです。

何等かの原因で内閣が倒れることでもトップの総理大臣の交代は起きますから、必ずしも「クーデター」だけで「政変」が起きるわけではありません。

一般企業でもトップの交代劇が起きることがあり「クーデターだ」などと比喩的に使われることもあります。

「政変」と「クーデター」とは

「政変」は時の最高権力者が何らかの原因で交代をすることです。

場合により、体制も入れ替わることもあります。

「クーデター」は「政変」を軍隊などの武力を行使して暴力的に行うものです。

この場合は評議会や臨時政府樹立があります。

「政変」には暴力ではない内閣打倒などの場合もあり、「政変=クーデター」とは言えません。

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