「座る」と「着く」と「掛ける」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「座る」は、腰かけることです。

英語では「sit down」で表されます。

「父はどかっと椅子に座った」は「My father dropped into a chair.」「My father flopped into a chair.」です。

「着く」は、ある場所に位置することです。

英語では以下のように表されます。

「家族全員食卓につく」は「All the family sat down at the table.」です。

「早く席につきなさい」「Take your seats prickly.」です。

「掛ける」は、「体を腰で支える」という意味です。

「お掛けなさい」は「Sit on a chair」「Please take your seats」です。

「座る」の意味

「座る」は、以下のような意味です。

①膝を折り曲げて席に落ち着くことです。

また、腰かけることです。

蜻蛉日記(下)に「外に座りて答ふるに」とあります。

②位置・場所を占めることです。

ある重要な地位に就くことです。

狂言(腹立てず)に「それは出家の望むところで御座る。

据えてくださるならば座りましょう」とあります。

③落ち着いて動じないことです。

「肝がすわった人です」のように使います。

④静止することです。

安定することです。

定着することです。

「目がすわる」のように使います。

反対語は「立つ」です。

以下のように使います。

席に座る 椅子に座る 地べたに座る 上座に座る

「着く」の意味

「着く」は、以下のような意味です。

①移動していてある場所まで行き到達することです。

②体や物の部分がある所に届き触れることです。

「プールの底に足がつく」のように使います。

③ある位置に身を置くことです。

ある場所に位置することです。

「就く」と書く場合があります。

以下のように使います。

病を得て床につく 全員配置につけ 話し合いの席に着く
食卓につく 上座に着く

「掛ける」の意味

「掛ける」には多くの意味があります。

漢字では「懸ける」「架ける」「賭ける」と書く場合があります。

「座る」と類語の場合、「体を腰で支える」という意味です。

「椅子に掛ける」「そこにお掛けなさい」のように使います。

<関連語>
「腰掛ける」は、椅子・ベンチなどに座ることです。

地面に座る場合には使いません。

「ソファーに腰かけて休息する」のように使います。

「腰を下ろす」は、椅子でも床でも尻を下につけるという意味です。

「腰を下ろして休む」「地べたに腰を下ろす」のように使います。

「坐する」は「座る」の文章語です。

「板の間に坐す」「座して死を待つ」のように使います。

「跪く・ひざまずく」は、膝頭を床や地面につけて両手をついて上半身を前に傾けている状態です。

「跪いて神仏に祈る」のように使います。

「座る」は 腰かけること、「着く」は ある場所に位置すること、「掛ける」 は「体を腰で支える」という意味です。

「座る」「着く」「掛ける」は、類語です。

「腰掛ける」「腰を下ろす」「坐する」「跪く・ひざまずく」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「ひざを曲げて腰を下ろすこと」です。

「座る」は、椅子でも床でも、腰を下ろす動作全般をいいます。

また、「後釜に座る」のようにその地位に就くことを比喩的に表します。

さらに、「赤ん坊の首が座る」「肝っ玉がすわる」のように、「しっかりと固定れる・何事にも動じないで落ち着く」という意味でも用いられます。

「着く」は、実際の動作をいうのではなく、ある場所に位置を占めることをいいます。

席や座以外で使うことはあまりありません。

「掛ける」は、椅子やソファーやベンチなどに座る場合に用います。

「掛ける」は、一般的には、「壁に額をかける」「はしごを掛ける」のように「ある場所で物事や人を支えてとめる」という意味で用います。

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