「従う」と「随行」と「付く」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「従う」は、先に立つ人の後に付いて行くことです。

英語では「obey」「follow」で表されます。

「行列について行く」は「follow a procession」です。

「随行」は、人の伴となって従い行くことです。

英語では「accompany」「attend」「follow an important person on the journey」で表されます。

「彼は首相に随行してオーストラリアを訪れた 」は「He visited Australia as a member of the prime minister ‘s party.」です。

「付く」は、そばを離れずに従い続くことです。

英語では以下のように表されます。

「おばさんについて買い物に行った」は「I went with my aunt on a shopping trip.」「I accompanied my aunt on a shopping trip.」です。

「従う」の意味

「従う」は、以下のような意味です。

①先に立つ人の後に付いて行くことです。

後に従うことです。

②道や河川などの進む方向に添うことです。

③他人の意向や規則のとおりにすることです。

④自分の判断や自然の成り行きの命ずるままにすることです。

また、一定の規準や方針を取り決めてその通りにすることです。

⑤自然や社会現象が、一定の因果関係のもとに展開することです。

⑥仕事にたずさわることです。

従事することです。

⑦「~につれて」「~にともなって」という意味です。

以下のように使います。

首相に従って欧州へ行く 社長に従う 行列に従う

「随行」の意味

「随行」は、人の伴となってしたがい行くことです。

また、その人です。

「おとも」のことです。

地位の高い人に付き従って行くことです。

以下のように使います。

首相に随行する 随行員 社長に随行する

<関連語>
「お供」は、目上の人のそばを離れないようにして行くことです。

また、その人を指します。

「そこまでお供します」「供を連れてくる」のように使います。

「随伴・ずいはん」は、地位の高い人に同行することです。

文章語です。

「外相に随行して渡米する」のように使います。

「付く」の意味

「付く」には、多くの意味があります。

「就く」「着く」「憑く」と同語源です。

「従う」「随行」と類語の場合、「付く」はそばを離れずに従い続くことです。

「附き添う」「附き従う」「附きまとう」などのように「くっつく」という意味の場合、かつては「附く」が使われました。

しかし、近年は「付く」がもっぱら使われます。

自動詞に於いて、実質的な物が「つく」場合、漢字を使います。

「汚れが付く」「利息が付く」などです。

「勢いや」「気」「燗」などのように実質的でない物が「つく」場合、仮名書きが一般的です。

「今日はついている」「高くつく」「目につく」などです。

他動詞でも同様に区別して用います。

「薬を付ける」「ボタンを付ける」「勢いをつける」「目をつける」などです。

以下のように使います。

首相について欧州へ行く 兄について上京する
行列につく 師について学ぶ

「従う」は 先に立つ人の後に付いて行くこと、「随行」は 人の伴となって従い行くこと、「付く」は そばを離れずに従い続くことです。

「従う」「随行」「付く」は、類語です。

「お供」「随伴・ずいはん」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「人などのそばを離れないようにして行くこと」です。

「従う」は、多くの場合、目上の人のそばを離れないようにして行く場合に用いられます。

まれに、目上の人でない場合もあります。

「従う」は、「忠告に従う」「規則に従う」のように、相手の意向や習慣・決まりなどのとおりに行動するという意味もあります。

「随行」は、地位の高い人、特に首相や大臣や社長などの外遊や視察などに同行することです。

「随行員」「随行記者団」のように使います。

「付く」は、何かをするために、ある人や物事のそばを離れないようにするという意味です。

必ずしもどこかへでかけるとはかぎりません。

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