「トンボ」と「見当トンボ」の違い・意味と使い方・由来や例文

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トンボは「大きな目と細長い腹、透明な四枚羽の昆虫のこと」。

「昆虫」と言い換えると分かりやすい。

見当トンボは「印刷の版を合わせる十字の印のこと」。

「十字印」と言い換えると分かりやすい。

「見当トンボ」は十字の形が「昆虫のトンボ」に似ていることからそう呼ばれます。

オフセット印刷は「見当トンボ」を目印としています。

「トンボ」は蜻蛉目の昆虫のこと

「トンボ」は蜻蛉目つまりトンボ目の昆虫を言います。

二つの大きな複眼と三つの単眼、長く伸びた胴体、そして透明な四枚の羽を持っています。

オニヤンマからイトトンボに至る様々な種が存在します。

白灰色のシオカラトンボや赤トンボのアキアカネなどは代表的なものです。

幼虫は水生のヤゴと言います。

古くは「アキツ」と呼んでいました。

「見当トンボ」は印刷用語

なぜ「見当トンボ」というか理由はその形にあります。

十字の簡単な図形はトンボを連想させるのです。

十字の交差点を印刷色ごとに合わせていくのです。

オフセット印刷や手刷りの木版画などで用いられています。

原則、上下左右四か所が柄の外に印刷されます。

これは必ずつけられるもので印刷に携わる人はみな常識として知っているものです。

「トンボ」も「見当トンボ」も十字に見える

「トンボ」を上から見ると大体十字型になっています。

長い胴体と羽は十字なのです。

「見当トンボ」も十字になっていることから俗に「トンボ」と言われます。

「見当マーク」のことです。

カラー印刷では刷り本にトンボがきれいに重ね刷りされています。

オフセット印刷では見当合わせに必須のものになります。

大きな判子でもずれ防止の位置合わせ道具があり、グラビアス印刷ではカラコンマークがあります。

「トンボ」と「見当トンボ」とは

「トンボ」は昆虫のことです。

「見当トンボ」はオフセット印刷の多色刷りの見当を合わせる十字マークのことです。

十字形が「トンボ」に似ていることから、俗に言われたものです。

「見当トンボ」は版下の段階から付けられています。

フィルム原版にも当然入っているもので、印刷図柄の欄外上下左右の四か所についているものです。

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