因小失大は「小さな利益にこだわることで、かえって大きな損失を招くこと」。
したがって、些細な部分には目をつむった方がいい、無視した方がいいという戒めの言葉にもなるのです。
貪小失大は「すぐに手に入る小さな利益を得ようとしたために、大きな利益を逸してしまうこと」。
因小失大と似ていますけど、同じ意味とは言えません。
微妙な違いが存在している状況です。
「因小失大」の意味
因小失大とは、小さな利益にこだわることで、かえって大きな損失を招くことです。
小さな利益にこだわってしまうことが、よくない結果を招くという意味であり、当事者にとっては想定外の事態と言えるでしょう。
利益を少しでも大きくするために頑張った結果、損をしてしまう状況となるわけですから。
でも、実際にこのような事態はありえるはずで、日常生活で使うこともできると言えます。
「貪小失大」の意味
貪小失大はとは、すぐに手に入る小さな利益を得ようとしたために、大きな利益を逸してしまうことです。
大きな利益を得るチャンスではなく、小さい利益しか得られないチャンスに食いついてしまったという意味で使っていく言葉になります。
因小失大と同じような意味ではあるものの、損失を招いたというわけではなく、利益が小さくなってしまったという意味になるので、そこは微妙に違います。
「因小失大」と「貪小失大」の用法や用例
「そんな小さい部分にまでこだわっていると、それがとんでもない大きな損失になることもある。
因小失大という状況に関して、事前に理解しておいた方がいいだろう。」
「目先の小さい利益ばかりにこだわった結果、もっと大きな利益が手に入らなくなることがある。
実際にそんな状況を貪小失大と呼んでいるんだ。
頭に入れておこう。」
因小失大と貪小失大はかなり似た意味の言葉
因小失大と貪小失大に関してはかなり似た意味になっています。
しかし、意味が全く同じというわけではありません。
因小失大は小さい利益を求めるあまり、逆に損害を被ってしまうという意味で使いますけど、貪小失大は小さい利益を求めたことで、もっと大きい利益を逃してしまうという意味になります。
その違いをしっかりと認識しておきましょう。