荒廃は「荒れ果てている状況であること」。
特定の場所やスペースに関して使われることが多い言葉です。
非常に酷い状況であるということを強調したときに使われる表現になります。
興廃は「盛んになるか衰え滅びるかという状況のこと」。
つまり、盛んになる可能性もあるけど、衰えて滅びる可能性もあるということで、その二者択一な状況において使っていく言葉です。
「荒廃」の意味
荒廃とは、荒れ果てている状況であることです。
特定の場所などがそういった状況になっているときに使うのですが、傍から見たときにあまりにも酷い、もはやどうしようもないと思えるような場面で使っていくことが多いでしょう。
したがって、意外と荒廃という表現にぴったりと言えるケースは人生の中で多く遭遇するのではないかと思われるのです。
「興廃」の意味
興廃とは、盛んになるか衰え滅びるかという状況のことです。
特定のものに関して、今後盛んになっていく可能性はあるものの、衰えてそのまま滅びていくという可能性もあるときに使っていく言葉です。
つまり、荒廃とは明らかに意味が違います。
このような状況は実際にありえるので、使用するシーンについてはそれなりに多くありそうと予測できると思われます。
「荒廃」と「興廃」の用法や用例
「この地はかなり荒廃している。
したがって、長く人が住むことも恐らくなかったのだろう。
なんとなく人が近づきたくないような、そんな雰囲気を感じさせる地域だからな。」
「この国は興廃の歴史を繰り返している。
非常に栄えていた時代もあったものの、その後一気に廃れてしまうという状況も確認されており、いろいろな姿が見て取れる。」
荒廃と興廃は意味が異なっている
荒廃と興廃は言葉自体は似ているように見えますし、読み方も同じであると言えます。
しかし、意味には違いがあるのです。
荒廃は単純に荒れ果てているという状況ですけど、興廃は盛んになる、衰える、廃れるを繰り返しているような状況であり、荒廃と言えるような状況も含んでいますけど、そうじゃないケースも含んでいるのです。