「忘れ草」と「勿忘草」の違い・意味と使い方・由来や例文

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忘れ草は「ヤブカンゾウのこと。」

「ユリ似花」と言い換えると分かりやすい。

勿忘草は「シンワスレナグサのこと」。

「五弁花」と言い換えると分かりやすい。

どちらの花も「忘れ」と言う言葉が付いていますから、由来があります。

「忘れ草」は「嫌なことを忘れること」、「勿忘草」は「自分を忘れないでと言うこと」を意味します。

「忘れ草」はユリ似の花

「忘れ草」はカンゾウの仲間で、花がユリにソックリです。

「カンゾウ」は漢方薬の「甘草」ではなく「萱草」と書き別のものです。

ですから「ヤブカンゾウ」としているのです。

「萱草」には他には「ホンカンゾウ・ハマカンゾウ・ノカンゾウ」などがあります。

「忘れ草」は中国由来のもので「食べると憂いを忘れることができるとされます。

「勿忘草」は五弁の空色の花

「勿忘草」は「な忘れそ」が「忘れな」となったものです。

「な忘れそ」は古文の言い方で「忘れるな」と言う意味になります。

語源は昔のドイツの伝説から採られています。

恋人のために花を取ろうと川に流された青年が「私を忘れないで」と言い死んだということから、墓に手向けた花を「勿忘草」と名付けたという話です。

五弁の空色の花が咲きます。

「忘れ草」と「勿忘草」は反対の意味の花

「忘れ草」は憂いを忘れさせてくれる花とされ、食べることや身に付けると嫌なことを忘れることができるものです。

そのような伝説が中国から伝来しているのです。

「勿忘草」は私のことを忘れないでと言う意味の花です。

これもドイツの伝説になります。

「忘れな草」と言うイタリア映画や「わすれな草」と言うドキュメンタリーのドイツ映画もありました。

「忘れ草」と「勿忘草」とは

「忘れ草」は「ヤブカンゾウ」のこと。

「萱草」と漢字では書き、漢方薬の「甘草」とは異なるものです。

身に付けることで憂いを忘れることができるという言い伝えから名付けられています。

「勿忘草」は「わすれなぐさ」と読み、「忘れ草」と名前が酷似していますが、意味する所は反対になります。

ドイツの伝説から由来しています。

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