「飼い殺し」と「生殺し」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

飼い殺しは「役目が終わった家畜を死ぬまで飼うこと。」

「無駄飼育」と言い換えると分かりやすい。

生殺しは「半殺しにすること」。

「中途半端」と言い換えると分かりやすい。

「飼い殺し」は家畜のことですが、転じて人にも使われます。

「生殺し」は「生かさず殺さずと言う中途半端な状態までいたぶることです。

「蛇の生殺し」が有名です。

「飼い殺し」は家畜のこと

「飼い殺し」は、言葉は悪いですが、用を足さなくなった家畜、例えば乳牛や競走馬などを生涯飼うことです。

さんざん人間のために尽くしてきた家畜などは、殺してしまうのは効率的ですが生涯面倒を見ることも人間の義務なのかも知れません。

しかし、全部がそのような恩恵に浴せる訳でもなく、処分される運命の家畜も多くいるのです。

「生殺し」は半分殺すこと

「生殺し」は動物の生存競争ではたまに起きることです。

有名なものは「蛇の生殺し」があり、獲物を生かさず殺さずの状態にすることです。

人の争いごとでも使われ、決着を急がずに曖昧にしておくことを言います。

すでに決着が見えているのに敢えて決着をしないで様子を見ることです。

「蛇の生殺しの様なことは市内で欲しい」と使います。

「飼い殺し」は「生殺し」と似た状態のこと

「飼い殺し」は人間社会でもあることです。

会社ですでに不要になった社員を解雇せずに閑職に追いやり、雇用を続けることで、自主退職を狙うものです。

解雇は会社都合になり不都合なので採られる処置になります。

「窓際に追いやる行為はまるで蛇の生殺し状態だ」「生活のためなら我慢をすることもあるが、長引けば別の道を歩むこともある」と使います。

「飼い殺し」と「生殺し」とは

「飼い殺し」も「生殺し」本来の意味から転じた意味が多く使われます。

「飼い殺し」は窓際族の様な社員のことで、いなくともよい社員を敢えて雇用しておくことです。

自主退職狙いと言われます。

「生殺し」と同じことなのです。

「生かさず殺さずとは社員として活用はしないし、かといって会社都合で解雇はしないこと」を言います。

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