「悲しい」と「哀しい」の違い・意味と使い方・使い分け

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辞書的には同じ意味ですが、使い分けることでニュアンスが変わります。

基本的には「悲」を用います。

「悲しい物語」や「自分の才能のなさを悲しむ」などのように表現されます。

それに対して「哀」は、より深い「かなしみ」や受け容れるしかない「かなしみ」に対して用います。

「二人は哀しい運命を辿ることになる」や「親の死を嘆き哀しんだ」などのようにどうしようもない事や諦めなどの意味合いで使われます。

「悲しい」の意味

心がひどく痛んで泣きたくなるような思いがする、またはそのようなさまを意味し、既に泣いている場合にも使います。

また、情けなくて残念な思いという意味もあります。

元は「愛し」という字も当てられ、肉親や恋人などに対する切ない気持ちを表していました。

しかし、現在はこの字が当てられることはほとんどないようです。

「哀しい」の意味

辞書的には「悲しい」と全く同じ意味です。

しかし基本的には「悲」が使われることが多く、使う場合もこちらを使えば間違いはないのに対し「哀」はどのような場面にでも使えるわけではありません。

より深い「かなしさ」や諦めの意味合いが強くなります。

「哀悼」や「哀惜」という言葉のように人の死を「かなしむ」場合などに使うのが適切な場合が多いでしょう。

その他「哀」を使う場面

他にも「哀」を使う場面がないか考えてみましょう。

深い悲しみや諦めの悲しみは死だけではありません。

例えば「怪我で夢を諦めるしかない哀しみ」や「会社の方針に従うしかない哀しみ」などにも使えますし、「ヴァイオリンの哀しい音色」や「景色が哀しい色に染まる」など音や色から受ける「かなしみ」などにも使えるでしょう。

かなしい

「悲しい」と「哀しい」について説明いたしました。

普段は「悲」の方しか使わない方が多いですし、こちらの方が多く見かけます。

「哀」の方も知っておくことで、自分の表現の幅も広がります。

余談ですが、「悲」の「非」にはその形から元々「二つに分かれる」という意味があります。

それに「心」がついたものですから、「悲」は「心が二つに引き裂かれる」という意味なのです。

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