「無尽蔵」と「尽きせぬ・つきせぬ」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「無尽蔵」は、とってもとっても尽きないことです。

英語では「inexhaustible」で表されます。

「資源は無尽蔵にある」は「They have inexhaustible fund.」「They have unlimited fund.」です。

「尽きせぬ・つきせぬ」は、いつまでも尽きることが無いことです。

英語では以下のように表されます。

「故国への尽きせぬ思い」は「undying love for one’s homeland」です。

「尽きせぬ苦労」は「endless worries」です。

「親の尽きせぬ嘆きをよそに」は「disregarding the immeasurable sorrow he was causing his parents」です。

「無尽蔵」の意味

「無尽蔵」は、とってもとっても尽きないことです。

無限にあることです。

限りなくいくらでもあることです。

「どんなに取っても尽きることのない蔵」という意味からきた言葉です。

出典は「蘇軾・そしょく」です。

以下のように使います。

無尽蔵にある地下資源 良材が無尽蔵にある

<蘇軾・そしょく>
1036~1101年、北宋の詩人・文章家です。

書画もよくしました。

唐宋八家の一人です。

父の「洵・じゅん」弟の「轍・てつ」とともに三蘇と呼ばれました。

上官と合わず地方官を歴任し礼部尚書に至りました。

新法党に陥れられ慶州・恵州に貶謫(へんたく)させられました。

「尽きせぬ・つきせぬ」の意味

「尽きせぬ・つきせぬ」は、「尽きることのない」という意味です。

いつまでも尽きることが無いことです。

以下のように使います。

愛する人への尽きせぬ思い 尽きせぬ愛
尽きせぬ涙 尽きせぬ名残を惜しむ 尽きせぬ魅力がある

<関連語>
「無尽」は、突きることなく在ることです。

「縦横無尽」「資源は無尽ではない」のように使います。

「無限」は、限界や制限が無いことです。

反対語は「有限」です。

「無限に広がる空」のように使います。

<尽・蔵の漢字>

「尽」
字義は「つきる」「つくす・なくす」「つかす」「ことごとく・すべて」「つごもり」です。

解字に於いて、甲骨文字の「盡」では「聿+皿」で構成されます。

「聿」の部分は「刷毛を手にした形」をかたどります。

「皿」の部分は「器」を表します。

これらから「器の中を刷毛はらって空にするさま」を表し「つきる」を意味します。

「蔵」
字義は「くら」「内臓」「仏教では経典を納める所」「チベット・西蔵」です。

解字では、「艸+臧」で構成されます。

「臧」の部分は「倉」に通じ、「隠してしまう」を表します。

「草・艸」の部分を付して、「かくす・かくしてしまう場所」を表し「くら」を意味します。

「無尽蔵」は とってもとっても尽きないこと、「尽きせぬ・つきせぬ」は いつまでも尽きることが無いことです。

「無尽蔵」「尽きせぬ・つきせぬ」は、類語です。

「無尽」「無限」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「いつまでも尽きることが無いさま」です。

「無尽蔵」は、貯蔵されているものがなくならないさまをいいます。

「尽きせぬ・つきせぬ」は、後から後からあふれてくるさまをいいます。

多くの場合、感情に対して使われます。

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