均一は、「数量や金額が全て同じであること」。
均質は、「成分や品質に違いがなく全て同じであること」。
両者の違いは、目に見えるものか見えないかです。
前者は、商品やお金など実際に目に見えるものです。
後者は、分析機器や顕微鏡などを使用しないと成分や品質が目に見えないものです。
さらに、前者は、主にスーパーなどで使用される単語です。
後者は、主に研究室で使用される単語です。
「均一」は数量や金額が全て同じであること
例えば、金額が全て同じである店に行った仮定します。
他店では高い商品で買えなくても値段が全て同じ店ならそれを安く買うことができます。
しかし、値段が均一で他店より安い場合は、使用されている成分が違う可能性があります。
数量も商品を並べる段階では同じ数量を置いています。
この例から、ある商品を買う時に他店とは違い同じ商品でも値段が均一であることを言います。
「均質」は成分や品質に間違いなく全て同じであること
例えば、商品開発部門に勤務していると仮定します。
そこでは、成分のばらつきが出ないように日々改良を重ねて品質を良くしています。
この工程をおろそかにすると、クレームが殺到し商品を売ることができなくなります。
この工程は、非常に重要であり、他社との競争を勝ち抜くためには、均一と均質が保障される商品を作る必要があります。
この例では、他店と同じ商品を買う時に均質がしっかりしていて均一であることをアピールすることが重要になります。
この例から、同じ商品を買う時に均一と均質が、他店よりも良かったら均質の商品を買うことを言います。
「均一」と「均質」の使用について
現在、「均一」は使用頻度の高い単語であり、金額の均一だけでなく、均一に絵の具を塗るといった幅広く使用されています。
均質という単語は、使用頻度が下がっている状態です。
なぜなら、科学技術の進歩により均質な商品を作ることが簡単に作れるようになっています。
だから、「均質」という単語の使用回数が減り、新しい商品開発に力を入れる機会が増えているからです。
均一」と「均質」の使い分け
「均一」と「均質」は、マクロとミクロの視点で商品を見ているという点が違いであり、全く同じものを作るという目標は同じである。
前者は、マクロの視点で商品の金額を均一にするために商品に無駄がないか考えます。
後者は、ミクロの視点で商品の成分を変えながら、試行錯誤を繰り返します。
そして、高価な商品も同じ性能をもつ安価な商品を作ることで全く同じものを作ることを目指します。