「歳」と「才」の違い・意味と使い方・使い分け

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「歳」は、「一年」を意味します。

この漢字には、鉞(まさかり)を意味する「戌」を部首として含んでいます。

鉞は、秋の祭で神に生贄をささげるのに使われました。

そのため、この漢字が「年」を表すようになりました。

「才」は、木の芽を意味し、生まれつきの才能・素質を表しています。

この文字は、象形文字で、川の氾濫をせき止めるために使われた良質の木材を表しています。

「歳」の意味

「歳」という漢字は、「歩む+戌(シュツ)」から成っています。

「歩む」は、年が終わり、次の年に歩み出すという意味です。

戌(シュツ)は「まさかり」の象形です。

「まさかり」で生贄を裂いておこなう祭の儀式から「みのり」意味し、それから派生して「年」を表すようになりました。

神にささげる生贄に関係した文字なので、「実り」や「穀物の出来具合」も意味しました。

「歳」は、「一年」を意味します。

期間は、1月1日から12月31日までです。

このことから、年齢を表すようになりました。

「才」を代用することがありますが、意味は全く異なります。

学者の中には「不適切」であるとする人もいます。

「一年」を表すことから、中国では「木星」の名前でした。

「太歳」または「歳星」といいます。

天空を一年に一次(天を12等分したうちの一つ)ずつ巡り、12年で天空を一周します。

「才」の意味

「才」は、草木の芽・生まれつきの才能・素質を意味します。

「はかる・はかり定める」という意味もあります。

「才」は、象形文字で川の氾濫をせき止めるために使われた良質の木材の形です。

もともと備わっているよい素質のことです。

才を音符に含む漢字は、3つの系統に分かれます。

一つ目は、材料を意味するもの、二つ目は、「断ち切る」という意味のもの、三つ目は、「災い」の意味のものです。

「歳」と「才」の用途

「歳」は「年」や「一年」を表す熟語に使われます。

歳末・歳入・歳月などです。

「才」は、本来の有能な素質の意味で使われます。

才能・文才・才色兼備・才知などです。

才を音符に含む漢字には、以下のようなものがあります。

材料を意味するものは、「財」「材」などです。

「断ち切る」という意味のものには、「栽」「裁」「載」などです。

「災い」の意味のものは、「災」などがあります。

まとめ(なぜ「歳」の代わりに「才」が使われるようになったのか)

年齢は、齢(よわい)のことです。

齢は、「歯+令」で成っています。

「令」は、櫺(れい)に通じ等間隔に並ぶことです。

「歯」は、生えたり抜け落ちたりして年齢を知るうえで重要な要素です。

年齢を数えるのには、意味からいえば「歳」を用いるべきですが、多くの場合「才」が使われます。

公式な場面では、「歳」を使うように薦める辞書もあります。

「才」が、「歳」に代わって使用されるようになった明確な理由は判りません。

しかし、一般的には、『「歳」は、画数が多く小学生が習っていないので、年少者から高齢者まで使用しやすい「才」が使われるようになった。

年齢を表す場合にのみ慣習的に「才』を使用している。

』と云われます。

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