ぼんは「坊さんのこと、または関西言葉で男の子のこと」。
「坊や」と言い換えると分かりやすい。
ぼんぼんは「良家の跡取り息子で過保護に育てられた男の子のこと」。
「跡取り」と言い換えると分かりやすい。
「ぼん」も「ぼんぼん」も擬音としての意味もあります。
「ぼん」は爆発音や大きな太鼓の音に例えられます。
「ぼんぼん」は大時計の音にも例えられます。
「ぼん」はお坊さんのこと
「ぼん」は「坊・ぼう」が訛り「ぼん」となったと考えられます。
西の方では「お坊さん」のことを「坊さん・ぼんさん」と言います。
また、「坊・坊や・坊ちゃん」などとなり、全国的に小さな男の子の呼び方でも使われています。
「ぼん」は小さな爆発音や大きな金属板を叩いた音、大太鼓の響きにも聞こえます。
「ぼんさんかんざし買うを見た」「坊やお利口ね」「火災でボンと音がした」などと使います。
「ぼんぼん」は船場言葉
「ぼんぼん」は大阪の船場商人が使っていた言葉に由来しています。
「ぼんぼん」は使用人が主人の息子を呼ぶ時の言葉で、娘なら「とうさん・いとさん・こいさん」などと言いました。
現在では「ぼんぼん」は良家の跡取り息子のことで、不自由一つせず育った子供のことを言い、少し揶揄した意味合いがあります。
「あの人はぼんぼん育ちだから、苦労を知らない」と使います。
擬音としての「ぼん」や「ぼんぼん」
「ぼん」も「ぼんぼん」も音を表現した擬音です。
「ぼん・ボン」は「スプレー缶がボンと破裂した」、「鉄板を叩くとボンと鈍い音がする」、「近所の八幡様で例大祭の時、おなかに響くボンと言う大太鼓の音が聞こえた」。
「ボンボンと柱時計が時を知らせていた」、「ボンボンという破裂音が戦地で聞こえた」と使い、普通、擬音の場合は仮名を使います。
「ぼん」と「ぼんぼん」とは
「ぼん」は「坊」のことで「ぼん」と訛ったもの、また、「男の子のこと」を言い「坊や・坊ちゃん」などとなりました。
擬音としては「ボンと言う破裂音」「金属板を叩く音」「大太鼓の響き」などに使われます。
「ぼんぼん」は船場言葉で主人の息子のことを言いましたが、「苦労知らずの大人」を揶揄した言葉でもあります。
擬音としては「連続した破裂音」「大時計の音」などに使います。
擬音は仮名で表示します。