「土」と「岩」の違い・意味と使い方・使い分け

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土は「地表面を覆っている土砂のこと」。

「土壌」と言い換えると分かりやすいです。

岩は「山地を構成している硬い鉱物のこと」。

「岩石」と言い換えると分かりやすいです。

土はサラサラしていますが、岩はゴツゴツしています。

土は非常に緩いですが、岩はとても硬く自立しています。

土は肥沃な大地を育み、岩は山脈や霊峰を形成しています。

「土」の意味

「土」は地表面に分布している土砂のことです。

土は、土粒子、空気、水の3要素により構成されています。

土の含水比が高いほど、緩い土になります。

土の粒度により、粘土、シルト、砂、礫、玉石に分類されます。

土は地震により液状化現象を生じることがあります。

土は圧縮性に富み、圧密や変形を生じやすいのが特徴です。

土は土壌として肥沃な大地を育み、植生に多大な影響を与えます。

「岩」の意味

「岩」は主にマグマが固まってできた硬質なもので山地を形成しています。

岩は、岩質により堆積岩、火山岩、変成岩に区分されます。

堆積岩には砂岩、泥岩、凝灰岩があります。

火山岩には、花崗岩、安山岩、玄武岩があります。

変成岩には、ホルンフェルス、蛇紋岩があります。

岩は風化することで脆くなり、土へと変化します。

堆積岩は、砂や粘土が続成作用により固結することで砂岩や泥岩になります。

「土」と「岩」の用法や用例

「土が付く」とは、相撲で力士が負けることです。

「土臭い」とは、土のにおいがする、いかにも田舎地味ている、やぼったいことです。

「土用」は立秋前の夏の土用、丑の日にウナギを食べる習慣があります。

「岩鏡」は、イワウメ科の常緑多年草です。

「岩盤」は地表の下にある岩石でできている地盤のことです。

「岩盤浴」は温めた岩の上に横になり身体を温める入浴法です。

土と岩の違いは分かり難い

土は、もともと岩が風化浸食により、細粒化することで成り立ちます。

岩のうち、堆積岩は砂や粘土が長年の間に続成作用を受けて固結化することで形成されます。

このように土と岩は輪廻のように繋がっているといえます。

構造物建築を考える場合、緩い土よりも硬い岩を支持地盤として取り扱います。

どのように土が分布しており、土の下に構成している岩がどのように分布しているのかを把握することが重要です。

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