「抜き差しならない」と「身動きが取れない」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

抜き差しならないは「不可避の状態になっていること」。

「不可避」と言い換えると分かりやすい。

身動きが取れないは「如何することも出来ない状態のこと」。

「がんじがらめ」と言い換えると分かりやすい。

「抜き差しならない」は「抜くことも指すこともどちらも出来ない」と言うことで、「身動きが取れない」ことを意味します。

逃げることが出来ない、不可避の状態も言います。

「抜き差しならない」は不可避のこと

「抜き差しならない」はもはや逃げることが出来ない不可避の状態のことです。

逼迫した状態のことで、止めることがもう間に合わないことも言います。

「もはや抜き差しならないところまで来てしまった「いろいろ手を尽くしたが抜き差しならないことになった」「抜き差しならなくなる前に早く中止をするべきだ」などと使います。

「身動きが取れない」はジレンマのこと

「身動きが取れない」は何かの事柄で止めてしまうことも実行することも、どちらも出来ないという状態のことです。

どちらにしても良い結果にはならないことが分っていると、どうしようもなくなるのです。

良い例が「アベノマスク」と揶揄されたマスクですが、大量の在庫が残り保管料もかかり処分するにも費用もかかるというジレンマに陥っています。

希望者に配布は良いのですが、輸送費用が掛かります。

残りは廃棄となるようですが、無駄なことでした。

「抜き差しならない」と「身動きが取れない」は同じこと

「抜き差しならない」も「身動きが取れない」もがんじがらめ状態、膠着状態と言うことです。

事態は切迫し止める訳にもいかず、かといって前へも進めずというジレンマなのです。

「抜き差しならない」はより深刻な事態の場合に使われます。

追い詰められていること、逃げ場のないこと、生死が掛っていることなどが想定されます。

「抜き差しならない」と「身動きが取れない」とは

「抜き差しならない」はもはや手遅れ状態のことで、不可避の事態に向かっていることです。

「抜き差しならない男女の仲」「抜き差しならない事態」「すでに抜き差しならないことになっているのだ」などと使います。

「身動きが取れない」は膠着している状態のことを言います。

止めることも進むことも結果が悪くなることが予想される状態のことです。

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