暴徒は「暴動を起こすような人たちのこと」。
暴動を起こす、つまり街中で暴れるような騒ぎを起こすような人たちを指しており、そういった不特定多数の存在に対して使用します。
暴漢は「乱暴を働く人のこと」。
暴力をふるってくるような人間に対して使いますが、男性に使用することが多く、女性には使いません。
したがって、乱暴を働く女性がいたときには、別の表現を使用するのです。
「暴徒」の意味
暴徒とは、暴動を起こすような人たちのことです。
暴動が起きているときに、それを実際に起こしている人たち、暴れている人たちに対して使います。
暴動のさなかで暴れている人であれば、不特定多数の人たちに使用できるので、すごい細かい条件は特にないところが特徴と言えます。
ただ、暴動のような状況がなかなかないので、使用機会は限られます。
「暴漢」の意味
暴漢とは、乱暴を働く人のことです。
何かの理由で暴れているケースで使う言葉ですけど、基本的には男性に対して使用することが多いので、そこは知っておかないといけないでしょう。
ただ、暴動のような状況は特に必要なく、ただ暴れている状況があればいいので、そこまで細かい条件はいらないところは特徴と評価できるでしょう。
「暴徒」と「暴漢」の用法や用例
「政府に対して不満を持っている層による暴動が起きているさ中、暴徒と言える人たちが街中で暴れまくり、いろいろな建物やお店に被害が出ている。
早く収まってほしいものよね。」
「酒に酔うと暴漢のような状態になる人もいる。
酒癖が悪いという言い方もできるけど、暴れまわるのは本当に困るから、そういう人は酒を飲む量をセーブしてほしいね。」
暴徒と暴漢は使用できる対象が違う
暴徒と暴漢に関しては、どちらも暴れている人という意味があります。
しかし、暴徒は暴動などの状況においてしか使えないので、そこはポイントになります。
暴漢は男性に対してしか基本的に使わないものの、1人で暴れているときにも使うことができると言えます。
したがって、それぞれは対象にできる人物が微妙に違っている状況です。