「いぶし銀」と「老練」の違い・意味と使い方・由来や例文

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いぶし銀は「実力があるが目立たたない人のこと」。

「実力者」と言い換えると分かりやすい。

老練は「経験が豊富な人のこと」。

「世渡り上手」と言い換えると分かりやすい。

「いぶし銀」は実力者のことで、表立って目立った人ではない存在のことです。

「あの名脇役の役者はいぶし銀の様だ」と使い、「老練」は経験を積んだ熟練者や世渡りの上手い人のことを言います。

「町工場には老練な熟練者が必ずいるものだ」「政治家は老練な人がなり易い」と使います。

「いぶし銀」は銀の性質が語源

「いぶし銀」は銀の性質から来た言葉になります。

銀は経時変化を起こすと、表面の輝きは失われ黒っぽくなってしまいます。

人も年期が入ると実力が付くのですが、派手な存在ではない人をそのように呼ぶのです。

「あの俳優はいぶし銀の様に貴重な存在だ」「代打ながらいつも得点に絡むバッターはいぶし銀の様だ」などと使います。

「老練」は熟練・世渡り上手のこと

「老練」はその道で長く経験を積み、どんなことにも対応出来る人を言います。

熟練者と言う言い方の方が良いかも知れません。

「老練」には技術ばかりのことではなく手練手管の世渡り上手と言った意味もあるため、受ける感じが良くないのかも知れません。

「政治家には老練な人が多い」「政治家は老練なところが必要だ」と使います。

「いぶし銀」は「老練」と言うより熟練と言うべき

「いぶし銀」は一芸に秀でていること、表立って活躍していないこと、年期が入っていることなどが当てはまる人を言います。

熟練者と言うべきなのでしょう。

「老練」とはやや意味が異なります。

「老練」も技術的には年期が入っている人を言うこともありますが、長年世渡りをうまくしてきた人のことを言うのです。

つまり処世術を身に着けた人のことです。

「いぶし銀」と「老練」とは

「いぶし銀」はキラキラしてはいないが、実力がある人のことを言い縁の下の力持ちと言う事です。

仕事でも担当者クラスで、「あの人がいなければ」と言われる人のことです。

管理職ではなく、実務に長けている人のことです。

芸能界でも実業界でもそのような人は探せば必ずいます。

「老練」は「熟練者・熟達者・世渡り上手」などの人を言います。

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