「ちらほら」は、あちらこちらに少しずつあるさまです。
英語では「scatteringly」で表されます。
「桜の花がちらほらさいていた」は「Cherry blossoms were out here and there.」「The cherry blossoms had begun to bloom in twos and threes.」です。
「ぱらぱら」は、存在や発言が空間的・時間的に非常にまばらであるさまさです。
「紙をめくる擬音のパラパラ」は「flip-flip」です。
「パラパラとページをめくる」は「I riffled through the pages.」です。
「ぱらぱらと小銭が道路に転がり落ちた」は「Coins fell and scattered on the road.」です。
「彼はぱらぱらの観客に向かって熱心に話しかけた」は「He spoke enthusiastically to the sparse audience.」です。
「ぽつぽつ」は、物があちこちに点在するさまです。
「ピン先で紙にぽつぽつ穴をあける」は「I made tiny poles in the paper with a pin.」です。
「野原にタンポポがぽつぽつさいていた」は「The field was dotted with dandelions.」です。
「ちらほら」の意味
「ちらほら」は、以下のような意味です。
①あちらこちらに少しずつあるさまです。
「ちらりほらり」ともいいます。
②散発的に認められるさまです。
「ときどき」という意味です。
以下のように使います。
会場には晴れ着姿もちらほら見える 秋の海辺には人の姿もちらほらしか見られない
人影がちらほらと見えます 桜がちらほら咲く 花の便りもちらほら届く
「ぱらぱら」の意味
「ぱらぱら」は、以下のような意味です。
①小石や雨のような粒上のものがまばらに内当たる連続音を表します。
また、そのさまです。
②存在や発言が空間的・時間的に非常にまばらであるさまさです。
③ほぐれてまとまらないさまです。
以下のように使います。
悪天候で来場者はぱらぱらだ 観客もぱらぱら帰り出した 枝豆にぱらぱら塩をふる
ぱらぱらのご飯 手帖をぱらぱらめくる
「ぽつぽつ」の意味
「ぽつぽつ」は、以下のような意味です。
①水滴が規則的に一粒ずつ落ちて打ちあたる音、または、そのさまです。
②物の表面に小さく丸い突起や穴がいくつもあるさまです。
また、その突起や穴のことです。
③物があちこちに点在するさまです。
④時間をおいて物事が出現するさまです。
少しずつ事をするさまです。
以下のように使います。
雨がぽつぽつ降ってきた 服にぽつぽつ穴が開いている
ほとんどが男性で、女性はぽつぽつだ 民家がぽつぽつ並んでいる
駐車場にくるまがぽつぽつと止まっている
「ちらほら」は あちらこちらに少しずつあるさま、 「ぱらぱら」は空間的・時間的に非常にまばらであるさま、「ぽつぽつ」は、 物があちこちに点在するさまです。
「ちらほら」「ぱらぱら」「ぽつぽつ」は、類語です。
共通する意味は「人や物がまばらに集まっているさま」です。
「ちらほら」「ぱらぱら」「ぽつぽつ」は、あちこちまばらに存在し、存在する者同士がある程度の距離をたもっているさまを表します。
人・物両方に使われます。
「ぱらぱら」は、「大粒の雨がパラパラと降る」「本をぱらぱらとめくる」のように、擬音語としても用いられます。
「ぽつぽつ」は、「ぽつぽつ雨が降ってきた」「ぽつぽつ穴が開いている」のようにも用いられます。