現状維持は「良くもならず悪くもならない状態のこと」「持続」と言い換えると分かりやすい。
停滞は「前へ進まないで留まっていること」。
「停止」と言い換えると分かりやすい。
現状維持は良くはならないが、良い状態を維持していることで、悪い方向には向かわないことです。
停滞は止まっていることで、場合によると悪い方へ行く可能性がある言葉です。
「現状維持」は良い雰囲気の言葉
「現状維持」は良い状態の現状を持続していることです。
良くはならないのですが、悪くもなり辛い言葉なのです。
「大病の後の後遺症はあるが、健康状態は現状維持だ」「かろうじて現状維持は出来た」「昇進はお預けだが、現状維持でも良かった」「現状維持になっただけでも可としなければならない」「現状維持か前進かの瀬戸際」などと使います。
「停滞」は良くない雰囲気の言葉
「停滞」は事態が止まっている感じがする言葉で、前進する雰囲気ではありません。
事態はもっと悪化し後退する危険もあります。
「梅雨前線が停滞し、鬱陶しい日が続く」「ランキングは下位に停滞したままで、上がる気配はない」「偏差値は志望校の合格ラインを下回り、成は績は停滞した状態だ」「停滞ばかりで前進はない」などと使います。
「現状維持」は「停滞」感はなし
「現状維持」は「微速前進」の雰囲気があります。
一段上には行けなくとも、現状は少しだけ前に進んでいる感じがします。
「停滞」とは全く違う雰囲気なのです。
「停滞」は停止していて、むしろ後退しているかも知れません。
言わば「微速後退」なのです。
「微速前進」と「微速後退」とは売れる感じがかなり違います。
「次こそは良くなる」とひょっとしたら悪くなる」の違いです。
「現状維持」と「停滞」とは
「現状維持」は良くなる可能性がある雰囲気を持つ言葉です。
「現状維持なら今度こそ挑戦だ」「現状維持なら儲けものだ」「現状維持なら良い」などと使われます。
「停滞」は悪くなる可能性を持つ言葉になります。
「停滞したままではどうしようも無い」「停滞感を払拭したい」「下のランキングに停滞したままになる」などと使います。